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夏の到来を祝うサン・フアン祭り
スペインでは夏を知らせるお祭りの1つとして、サン・フアン祭りがある。
サン・フアンの日は6月23日で、この日スペイン全土でかがり火を焚いて祝うのだが、祝い方はそれぞれ各地で異なり、更に各自治体でも異なってくる。
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私が住んでいる北スペインの小さな港町の場合は、海辺の2ヶ所でかがり火が焚かれる。丁度、両方の場所がお互いに見える場所に設置され、2ヶ所でどれだけ盛り上がったかを競うようになっている。
日も高いうちから音楽が爆音で流れ、時々、マイクパフォーマンスで、
「そっちは、全然盛り上がってないなー!こっちはこんなに盛り上がってるぞー!ウェーーーーイ」とお互いに煽る完全パリピの祭りとかしている。これが大きく積み重ねられた木の山に火が灯される深夜0時まで続くのだ。いや、灯された後も深夜遅くまで盛り上がる。
会場の近くでは、夜20時頃から食事が配られる。事前にチケットを購入しておき、チケットと交換になる。食事内容が、2ヶ所で異なり、一つはイワシの鉄板焼き、もう一方は骨付き豚バラの炭火焼き。どちらにもパンが付き、清涼飲料、ワイン、ビール、シードラ(アストリアス州を代表するりんごのお酒)が飲み放題となっている。
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21時になると、そろそろ集まれ!と言わんばかりに、お知らせ替わりのロケット花火がバンバン打ち上げられる。
22時頃には食事をもらう人で長蛇の列が出来る。さすがスペイン人。夜ご飯の時間なのだ。これに合わせて、アストリアス州の伝統楽器ガイタの音楽隊も来て、爆音の音楽にも負けずに演奏が始まる。
みんな飲んで食べて、踊ってかがり火の瞬間を待つのだ。
0時になるといよいよ2ヶ所で火が灯され、祝いの花火が次々とあげられる。
マイクパフォーマンスで、気分は最高潮を迎える。
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このかがり火を灯す木の中に願い事を書いて入れておくと、その願いが煙となって空へ届き願いが叶うと言われているので、私も事前に願い事を書いた紙を中に入れてもらった。
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スペイン各地で祝われる伝統的な祭りなので、もし機会があったら参加してみて欲しい。スペインらしいパリピ感も含めて楽しめると思う。
その時は、ぜひ願い事を書いた紙も忘れずに!
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