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世界のB面を歩くー観光学的旅行ガイドー

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観光学者の独自視点で世界を旅した紀行文。「世界をB面から歩けば、世界はもっと魅力にあふれている」をテーマにしたちょっぴり知的な旅のエッセイです。通勤中に、休憩時間に、ちょっとした…
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#旅

世界のB面を歩く~観光学的旅行ガイド~「旅のはなむけ」

『世界のB面を歩く~観光学的旅行ガイド』へようこそ!観光学者の鮫島です。「世界のB面を歩けば、世界はもっと魅力にあふれている」をテーマにしたちょっぴり知的な旅のエッセイです。 通勤中に、休憩時間に、ちょっとした空き時間でも読めるように、1記事1分もあれば読める長さです。(番外編だけはちょっぴり長めです) 絶景、グルメ、買い物など自分の欲求を満たす旅だけではなく、ちょっとだけ世界のことを考えてみる、ちょっとだけ自分をふりかえる、そんな旅のエッセイです。 旅って、意外といい

【世界のB面を歩く㉒】マカオ「アジア最後のオリエンタル」

観光学者の独自視点で迫る短編紀行文。シリーズで巡る世界一周。世界各地のオリジナル写真も掲載し、世界を学ぶ旅をお届けします。第21回はマカオ。 マカオは、いまやラスベガスを超えるカジノの街。煌びやかなネオンが眩しい。30を超える奇抜な統合型リゾートがひしめく眠らない街だ。 年間3000万人の観光客のうち6割が中国本土から。急速に中国化が進んでいる。 日本との関係にも長い歴史がある。マカオを植民地化したポルトガル人は、キリスト教、鉄砲、パンなど多くのことを日本に伝えた。

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【世界のB面を歩く㉑】 ベトナム・ハノイ「テーマパーク化する線路」

観光学者の独自視点で迫る短編紀行文。シリーズで巡る世界一周。世界各地のオリジナル写真も掲載し、世界を学ぶ旅をお届けします。第21回はベトナム。 「ピッピー!」 カフェの店主の吹く笛が鳴り響く。線路で思い思いに楽しんでいた旅人や売り子らが線路側に下がり、一斉に旅人がカメラを向け、異様な興奮に包まれた。

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【世界のB面を歩く⑳】ミャンマー・バガン「生きるバガン遺跡」

観光学者の独自視点で迫る短編紀行文。シリーズで巡る世界一周。世界各地のオリジナル写真も掲載し、世界を学ぶ旅をお届けします。第20回はミャンマー。 7年前、私はバガンにいた。今でも住民が仏塔に供え物を絶やさない生きる遺跡。

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【世界のB面を歩く⑱】ドーハ・カタール「アラブの命の果実」

観光学者の独自視点で迫る短編紀行文。シリーズで巡る世界一周。世界各地のオリジナル写真も掲載し、世界を学ぶ旅をお届けします。第18回はカタール。 立っているだけで汗が噴き出す。夏のドーハは気温40度、湿度70%を超える灼熱世界。 そんな砂漠地帯にも関わらず、世界最大の天然ガスのおかげで一変。街は超近代的ビルの摩天楼がそびえ、建設ラッシュが続く。 そんな沸騰する近未来都市にも、昔ながらの風景が残るスーク(市場)がある。

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【世界のB面を歩く⑧】フランス・コルマール「郷土愛を育むマルシェ」

観光学者の独自視点で迫る短編紀行文。シリーズで巡る世界一周。世界各地のオリジナル写真も掲載し、世界を学ぶ旅をお届けします。第8回はフランス。 石畳の道をコツコツと歩く。教会の鐘の音色が街に彩を添える。 自由の女神をデザインしたフレデリク・バルトルディの生誕の地コルマールの街並みは、おとぎの国に迷い込んだかのようだ。

【世界のB面を歩く⑩】スイス・マッターホルン「人知を超えるアルプスの霊峰」

観光学者の独自視点で迫る短編紀行文。シリーズで巡る世界一周。世界各地のオリジナル写真も掲載し、世界を学ぶ旅をお届けします。第10回はスイス。 登山が日本に伝わったのは、明治時代といわれる。 その開拓者がイギリス人宣教師ウォルター・ウェストン。3度にわたる長期滞在の記録『日本アルプスの登山と探検』(岩波文庫)を著し、世界に日本の山岳風景や風習を紹介した。

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【世界のB面を歩く⑨】フランス・ストラスブール「第三の道を行く国境の街」

観光学者の独自視点で迫る短編紀行文。シリーズで巡る世界一周。世界各地のオリジナル写真も掲載し、世界を学ぶ旅をお届けします。第9回はフランス。 ストラスブールほど、属する国が何度も変わった都市はないかもしれない。 長年、係争の地としてフランスとドイツ間で取ったり取られたりの国境の街。標識や看板の文字は、フランス語ではなくドイツ語のように見える。

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【世界のB面を歩く⑥】ペルー・マチュピチュ「雲に浮かぶインカの空中都市」

観光学者の独自視点で迫る短編紀行文。シリーズで巡る世界一周。世界各地のオリジナル写真も掲載し、世界を学ぶ旅をお届けします。第6回はペルー。 クネクネとした急な坂道をバスが登る。さすが世界七不思議のひとつ。世界中の言葉が飛び交うバス車内はまるで小さな地球だ。 しかし、長年の夢の舞台はもう目前なのに土砂降りの雨。よほど心痛な表情だったのか、隣のガイドらしき女性が声をかけてきた。

【世界のB面を歩く⑤】ボリビア ウユニ塩湖「地球がつくる奇跡の絶景」

観光学者の独自視点で迫る短編紀行文。24回シリーズで世界一周。世界各地のオリジナル写真も掲載し、世界を学ぶ旅をお届けします。第5回はボリビア。 無音―。生物を寄せ付けない過酷な環境のせいか、静寂が視界を遥かに越える広大な湖面を覆う。 沈みゆくふたつの太陽が徐々に重なって、ひとつになっていく。

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【世界のB面を歩く③】カナダ・バンクーバー「空気がご馳走のグリーンシティ」

観光学者の独自視点で迫る短編紀行文。シリーズで巡る世界一周。世界各地のオリジナル写真も掲載し、世界を学ぶ旅をお届けします。第3回はカナダ。 「空気がうまいなあ」

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【世界のB面を歩く①】ニュージーランド・ワイポウアの森「神秘のマオリの聖地」

観光学者の独自視点で迫る短編紀行文。シリーズで巡る世界一周。世界各地のオリジナル写真も掲載し、世界を学ぶ旅をお届けします。第1回はニュージーランド。 「目をつむり、私の手を握って歩いて」マオリ族のガイドに身を委ねて静かな森を歩く。一歩一歩、土を踏む足音が重なる。 「さあ、目を開いて」言われるがまま瞼を開けると、思わず唸った。

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【世界のB面を歩く②】フィジー・ビセイセイ村「南太平洋の幸福な人々」

観光学者の独自視点で迫る短編紀行文。シリーズで巡る世界一周。世界各地のオリジナル写真も掲載し、世界を学ぶ旅をお届けします。第2回はフィジー。 「ここは私たちの祖先が上陸したフィジー発祥の地なのですよ」と、ビセイセイ村住民のリンダさんが教えてくれた。  燦燦(さんさん)と降り注ぐ陽の光、心地よい潮騒、スローな時間が流れる。リゾート地を離れ、普段着のフィジーを探して村を歩いてみる。

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【世界のB面を歩く(番外編)】イスラエルとヨルダンの陸路国境越え

観光学者の独自視点で迫る短編紀行文。24回シリーズで世界一周。世界各地のオリジナル写真も掲載し、世界を学ぶ旅をお届けします。今回は番外編としてヨルダン・イスラエルの国境。 2017年8月、ヨルダンとイスラエルを旅してきた。日本人にとっては、ISの問題やイスラエル・パレスチナの紛争などの危険なニュースしか流れないので、なかなか旅行することを躊躇する方も多いと思う。 しかし、ヨルダンにはインディジョーンズの舞台となった世界遺産のペトラ遺跡、アラビアのロレンスで知られる世界遺

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