びぼうろく

※喜多見柚P

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機巧の姫と東国の宝石

 また、同じ夢を見ている。 小さな背丈の私が、うんと背伸びをしてドアノブに手をかける。  扉の奥は、見たことのない不思議なかたまりがいっぱい。壁には工具類が整理整頓されている。  奥で作業している人物がこちらに気づく。お父さんだ。  私は小さな歩幅でお父さんの元へ歩みよる。そういえば、色んなものが置いてあって危ないから、入ってはだめだよと言われてたっけ。  顔につけた安全ゴーグルを額に上げて、お父さんが私の胴を抱えて抱っこしてくれる。大きな手と、薄汚れた作業着。無精ひげの生え

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