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読んでよかった漫画 2021

どうも samemaru です。
漫画好きで、毎日なにかしら読んでいます。ざっとkindleを見てみたら今年は170冊くらい買ってたぽいです。ほかにも日々アプリやウェブでも読んでますが、その中でも「この作品読めてよかったなー」と思った漫画を紹介しようと思います。

Artist

パリの高級レストランで働く、青年ジルベールの話です。
ジルベールは気弱で、人づきあいがあまり得意ではないんですが、その才能のおかげもあって、おせっかいで素敵な人たちと生活していきます。そんな日々の中での気づきが、Artistの魅力だと思います。インテリアが生活の楽しみを広げることを知ったり、コミュニケーションから逃げているだけの自分に気づいたりして、世界がすこ〜しずつ、広がっていくんですよ。
そういう瞬間って、日々の中にありませんか?それまで「ランニングって大変だし、別に興味ないし、必要ないかな〜」って思っていたけど、やってみると「あれ、面白い。え、あれ、これ好きだわ。」みたいな、遠くから眺めていたものがぐっと自分の中に入るような瞬間。そういう好きなものが増えるよろこびを描いている感じで、かなりよかったです。

2.5次元の誘惑

ジャンプ+で連載中の、青春コスプレ漫画です。だいぶセクシーなので、会社で人に勧めたことはないんですけど、愛の漫画なんですよ…。作者の橋本さんが、コスプレが好きで、漫画が好きで、絵を描くのが好きで、登場人物たちが好きなんだな〜って伝わってきます。なのに自己満足に終わってなくて、読者を大切にしているのも伝わってきます。愛。あと漫画・アニメ・ゲーム好きならにやっとする小ネタがたのしいです。半分くらいわかんないけどね。

青野くんに触りたいから死にたい

今年はじめて読んだというわけじゃないんですが、ここ数年、ずっと一押しです。ユーモアと狂気で描く、ホラー青春ラブストーリー。
よい作品って、その作品に触れてるときにしか感じられない特別な気分になる感覚があると思うんですが、まさにそれを感じます。畏怖と悲しさがあって、でも愛があって、ぐちゃぐちゃにされる感じがたまりません。

転がる姉弟

親の再婚によりきょうだいになった、中学生の姉・小学生の弟の話です。こういう境遇だとテーマが暗くなりがちですが、さっぱりしてて明るい。弟の光志郎はその場にいると空気がパッと明るくなって笑顔になるような、太陽みたいなばかばかしさと愛嬌があります。しかもそれだけじゃなくて、まわりの人物の繊細な気持ちを繊細にかいてる。楽しくて読んでいて気持ちいい漫画です。

ブルーピリオド

アニメ化もしてた、美大の漫画です。私は美大受験で苦労した人間なので、傷を抉られるような気持ちで読んでいます。こんなに美術(受験)とまっすぐ向き合う方法を描いた漫画がこれまであっただろうか…。学びがあります。これを読んでから、美大に入る人たちが羨ましい。

ブランクスペース

ふしぎな力を持った高校生の『空白』をめぐる物語です。いや〜めちゃいいです。サスペンス的な要素もあってシリアスなストーリーなのに、どこかヌケ感があるバランスがたまりません。いま一番更新が楽しみな漫画です。

違国日記

親が事故でなくなり、作家の伯母と暮らしはじめる高校生の話です。
ここ2年ほどの世間の価値観の変化、怒涛ですよね。個人のありかた、権利、尊厳。ジェンダー、年相応、親子、見た目、かくあるべき。すこし前まで当たり前とされていたことが、実は「当たり前でなければいけない」という呪いだった。それが明るみになってきた数年だったように、私は感じます。
違国日記は、そんな苦しむ人に「あなたの感じてるそれは呪いだよ」と教えてくれる、やさしい話です。2021年に読めてよかった。
みんなでお互いの呪い、解いていこうな〜。

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