見出し画像

藤原辰史:パンデミックを生きる指針——歴史研究のアプローチ

藤原辰史:パンデミックを生きる指針——歴史研究のアプローチ

 素晴らしい洞察なので、ぜひご紹介したい。しかも日本語なので翻訳しなくていいのでより素晴らしい。
 以下は、私の感想なので読み飛ばしてもいいです。

 災異改元と日本

 世界史は生命の危機であふれている。いずれにしても甚大な危機が到来したとき、現実の進行はいつも希望を冷酷に打ち砕いてきた。

画像1

 こちらのデータを抽出したのが上記の図になるが、日本はざっと27回も疾病により改元をしている。上の図からだけでも、天然痘、麻疹、風疹、インフルエンザによって改元が行われている。日本の歴史をひもとくのなら、藤原さんの言うとおり、”生命の危機であふれていた”のが日常だった。また、災害や疾病によって国家体制が大きく変容するのはむしろ通常のことであって、歴史上では異常事態でさえない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?