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2023/08/08 青春を取り戻している



昨日までの3日間は全てが夢か幻のような特別な日々だった
別れ際にみんながこの3日間はこれで終わりなんだ、淋しいよって言うような刹那的な夏の時間だった。でも夏はこれかららしい



🐟👒



自分が前に書いた唯一にして最高の友人達は2人が横浜、1人が大阪に住んでいて、
生活も住む場所も違うからその中の2人や3人で会うことはあってもなかなか全員で集まる機会がないんだけど、今回は久しぶりに4人で過ごすことになった。

1日目の夜は焼肉に行って、2日目はみんなで初めてのロッキンに行って、3日目は特に考えてないけどなんか会えたら会おうぜって感じで過ごした。
日記形式で書いていくので好きな人は読んでくれれば


🦈🌻


2023/08/04(0日目)

4人で会う前日の夜22時に、自分の団地に泊まりにくる大阪の友人がやってきた。駅前のミニストップでさめのはカルピスサワーとその子はなにやら2本くらい缶のお酒を買って、夜の郊外の、真っ暗な景色を突き走るバスに乗って団地に帰ってきた。青春だ。

交代でシャワーを浴びて、煙草を吸ってみたいその子に「吸う?」って聞いたら「田舎の高校生のカップルみたい」って笑われて、お酒を飲んでだらだらしてその子の好きな昔のニコニコ動画で活躍してたゲーム実況の人たちの動画を見て、ゲラゲラ笑って、お酒がなくなると冷蔵庫で冷やしているネオ麦茶をおかわりした。

ひと通り楽しく過ごした後に部屋の明かりを暖色で暗くして、人生の話しをしていると最近流行りのフィルムカメラに手書き風の白いフォントでタイトルを書いてるエモい映画みたいな空気になった 
それはなんか嫌だな!って言ってた


2023/08/05(1日目)

この日は泊まりに来ている友人が横浜の友人と推しの聖地に遊びにいくとかで、そんなに何日も出歩けない病人である自分は部屋でゴロゴロしていた。誰かの荷物が残ったままの部屋で一人で過ごすのは一人暮らしの人間としては不思議な気分だ。

甲子園を見てダラダラしすぎていてもアレなので、午後は夜の焼肉までの時間を藤沢の喫茶店で過ごすことにした。

今日は花火大会が江の島であるらしく、藤沢駅に着いた時から浴衣を着たカップルや浮かれている学生がたくさんいた 一時は社交不安障害と診断されて大学の教室に入れなかった自分だけど、今は楽しそうなのは良いことだと思って周りを眺められる。それでも人混みが得意なわけではないので前から気になっていたオーパ4Fの隠れ家的な喫茶店に入って、アイスオーレを飲んでアマプラで『sonny boy』をみて時間を潰すことにした。話はよくわからないけど透き通るような青の色彩が好きだ。あと江口寿史の描く女の子が可愛い さめのは自然体で表情豊かな女の子が好きなのだ

そういうわけで注文パネルの写真とかけ離れて大きい器に盛られてきたアイスオーレをズビズビ飲みながら夕方を待った アイスオーレ、いくらなんでもでかすぎる!

アイスオーレ(700円) これは果たして一人で飲むものなのか…?


なんとかアイスオーレを飲み干すと夕方からJRに乗って横浜に向かった。よく迷子になるさめのは相変わらずドブの匂いがする人の多い西口を通り抜けて目的地の焼肉店に来た。はずだった。

「お客さまが予約されているのは同じ名前の“はなれ”のようです。場所はここから歩いて〜」

申し訳なさそうな顔をしている店員のお姉さんに丁寧に説明される。しかしADHDである自分に口頭の指示が伝わるわけもなく右往左往することになった。

最終的に先に店に着いていた友人に迎えに来てもらってことなきを得た。実は前回鎌倉のしらす屋さんに集まる時も自分は同じ名前の別のお店に突撃してしまっていた。まるで介護である。
界隈内では自分のADHDを“アーデーハーデー”と呼んで茶化すわけでも怒るわけでも甘やかすわけでもなくまたかよ!と言ってくれるので甘えている。 昔ならやらかすたびに絶対落ち込んでいたけど、今は『あ〜やっちゃった〜〜』
という感じでやれている この後もう一人の友人も同じミスをしたのでオタクは何かしら心にアーデーハーデーを飼っているのかもしれない

焼肉はとても美味しかった。

おいしかった焼肉


2023/08/06(2日目)

ロッキンに行く日。
当日朝は自分の体調が優れなくてやや遅刻することになった。乗る予定だったJRが停まってしまい、東京に向かう電車では目の前でお姉さんが白目を剥いて倒れそうになるのを友人と助けたりして、いろんなことがあったのでそこそこ遅刻した。
それもまた旅なのである。

さめのは予想外のことが起こると昔はしょっちゅうパニックをしていたし今でもしんどくなる特性なのだが、最近はそれが表に出ることがめっきり減っている 一度もパニックすることなく蘇我駅にやってきた。

蘇我駅からアリーナに行く途中の入道雲


遅刻したおかげか人混みになることなくすんなり会場にやってくると、目の前でスカパラが演奏していた。最高だ!フェスって感じ!

突然雨が降ってきたり、かき氷がシャツに張り付いたり、みんなダッシュでお目当てのバンドの会場に向かってたり、フレデリックがリハで突然フジファブリックの銀河を演奏してぶち上がったり、全部一瞬のようでとても楽しかった。

帰りは4人で横浜まで一緒に乗ることになった。
運良くボックスシートが空いていたので座って、取り留めのない話をしたり、各々が好きなことをしたり、友人の1人が爆睡して隣の友人に寄りかかったのでバンドマンのクズ彼氏ムーブぽいって茶化したら寄りかかられた友人がめっちゃ照れたり色々なことをした。
謎のノリで川島教授の脳トレごっこもした。

川島教授ごっこ
川島教授。



前も書いたようにさめのは大学時代ほんとにぼっちで、気のおける仲間とサークルやゼミの旅行に行くこともなくて(所属すらできなかった)ずーっとそういうのが憧れだったので、フェスの帰りに夏休みのボックスシートで2時間くらいわちゃわちゃしてみんなが別れを惜しむのはとてもとても満たされて、青春を取り戻しているんだって思った。

あと窓から見える知らない街の夜の景色がエモかった。
さめのの知らない街でも、各々に生活があってそれぞれの人生を生きているんだなあって思った。

敢えてその日の写真はあんまり残さなかった。
写真で切り取ると二度とこない一瞬が永遠になるからいつもは撮るんだけど、あえて残さないことで全部が大事な記憶になる気がして、その日はそういう感じだったのだ。

横浜に住む2人を電車の中から見送って、人もまばらな夜の東海道線に乗って泊まりに来ている友人と藤沢駅のビッグエコーにやってきた。
メンヘラの友人が闇の曲を入れるたびにさめのが光の曲を入れて、楽しかった。
サブカルカラオケは定期的にやっていきたいね

その日の夜も、最初の晩と同じように手書き風のエモいフォントの映画みたいに過ごして、ちょっと夜更かしして眠りについた。


2023/08/07(3日目)


最終日は予定の合わない1人をのぞいた3人で、横浜のしらす屋さんにお昼ご飯を食べにきた。横浜駅は知らない間に綺麗に大きくなっていて、ヨコハマーって感じがした!
しらすはとても美味しくて、ウオウオしていた。
店のコップにレトロなフォントで“じゃこ”って書かれていたのが可愛かった

じゃこ🐟
シラスはいつもうおうおしている。



そのあと横浜で軽くショッピング?をして、病人だから歩くのが遅いさめのを2人が早くしろーって引っ張って、この人たちはさめのの色々な困難を腫れ物扱いじゃないのが助かるなあ〜って思った。

当たり前だけど時間は過ぎて、ありふれたような特別な3日間がその日で終わるので、さびしいよ〜ってなって、ギリギリまで駅ビルの椅子に3人で座って取り止めのない会話をして、大阪に帰る友人を新横浜まで見送って、そしてみんなが各々の生活に戻っていった。

この人たちとずっと一緒にいたいよ、でもみんなにはみんなの人生があってずっと一緒じゃないからこそ会っている時の思い出がキラキラしていて、この寂しさ含めてさめのは幸せ者なんだなあって思った。みんなもそんなふうに思っていてくれたら嬉しい。

さめのは高校を辞めて地元の友達をみんな失って辛かったけど、この時のために苦しかったんだなと思うと自分のどんな過去も恨まずにいられる気がした。
強がりじゃなくて、自分はこの時のために生きてきてこれからもっと幸せになれるんだ。


🐠🎋

なんか湿っぽくなったけど、まだまだ夏は続くのでレッツサマーでやっていきたいと思っています。ここまで読んでくれた人がいたら、ありがとうございました

これからもっともっと幸せになれるんだぜ


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