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【ワーホリ日記】目標を達成できなかった私は“負け組”ですか?

ニュージーランドワーホリの目標!🌟

  • ゴリゴリオフィスワーク!仕事漬けの生活!

  • キャリアアップ!

  • クライストチャーチ1年間定住!

  • ガクチカとして使える武器を手に入れる!

  • 貯金も沢山!

  • 海外の人と沢山仲良く!

  • 仕事で楽しくわくわく生活!

🐥ニュージーランドワーホリの現実!🐥

  • 無職❗️住所不定❗️貯金なし‼️




こんにちは!東京大学を休学し、ニュージーランドでワーホリ中のさめです。

ワーホリの夢と現実、みたいな記事です。

【渡航前】夢は✨仕事も貯金もたくさん!キラキラワーホリ✨!

渡航前、大学2年生の私は学園祭実行委員会の幹部を務め、めちゃくちゃ社畜生活を過ごしていました。(会社じゃないから社畜じゃないだろ、等のツッコミは無視します)

給料が出ない委員会での仕事ですが、学業などほかの全てを疎かにし、フルタイム労働者の如く委員会室に入り浸るほどすっかりハマってしまい「私は仕事が大好きだ‼️」という最悪な勘違いをするに至ります。

そして、もともとうっすら考えていたワーホリに対して「ゴリゴリ海外で仕事できる!最高!」みたいな誤った価値観を持ち突き進みます。

ここでの私の主な失敗は

  • 海外の仕事観を知ろうとしなかったこと
    →日本と違いニュージーランドなど多くの国は実力主義。すぐ働けるスキルがなければ基本的に採用されません。また、ワーホリは結局1年だけなので雇用側はもっと長く働ける人を雇おうとするのは当然です。

  • 自己分析をめっちゃミスったこと
    →後で気づいたのですが、そもそも1年間休学してまでゴリゴリ仕事する、というのは私がやりたいことではありませんでした。

  • 実際にワーホリに行っている人の感想やネガティブな情報に聞く耳を持たず、留学エージェントや「ワーホリ成功者!」を名乗る人などの甘い言葉だけを見て突き進んだこと
    →当たり前ですがエージェントはお金が欲しいのでいいことしか言いません。ワーホリ成功者を名乗る人はスキルがあるか単に運が良かっただけ。ネガティブ面もちゃんと見ないと当たり前ですがダメですよね。

  • ニュージーランドやクライストチャーチについてちゃんと調べなかったこと
    →ニュージーランドもクライストチャーチも、私が思っていたよりずっと規模が小さかったです。今はその規模の小ささが本当に大好きだけれど。

です。(他にもいろいろあるけど)

【渡航後】こんなはずじゃなかった私のワーホリ

渡航後、私は思い描いていたワーホリとのギャップに病むことになります。

そもそも1年という短い期間しかないワーホリ。さらにスキルもなく、語学学校の関係でパートタイムでしか働けなかったため希望していた職種で仕事を得ることは出来ず、妥協してやりたくなかったキッチンの仕事をすることに。

英語を伸ばそうと行った語学学校では周囲のやる気があまりにも低く(授業中寝かけている人やゲームをしている人もいました)、さらに友達は全然出来ませんでした。あと先生もあまりにも合いませんでした。(一部への贔屓が本当に酷かったけど、私は贔屓されない側でした。笑)

海外の人との共同生活に憧れて入居したflatは虫だらけで健康状態が悪化、さらに挨拶さえ返してもらえないレベルでオーナーとの関係性も悪化。

暗く狭い部屋の中でただただ悶々と病む、そんな日々が続きました。

東大の寮(三鷹寮)はノルウェーの刑務所より酷いとよく言われていますが、おそらくそれよりも酷い環境でした。しかもちゃんと家賃高いし。

【転機】せっかくならNZでしか出来ないこと、やりたい!

色々悩み続け、他国への脱出を検討した時期もありましたが、折角NZに1年いる事ができるのだからNZでしか出来ないことを1年まるまる楽しもう、と吹っ切れました。また、ワーホリに来た原点は海外をフラフラしたい、というところにあったことも思い出したため、いろいろなところを巡りたいな、と思うようになりました。

都市圏であるクライストチャーチでできる仕事の多くは使う言語が違うだけで日本でもできるもの。また、長期で仕事を得てしまうとなかなかその場所を離れられなくなることもネックでした。

NZのあちこちを回って、いろんな人と出会って、NZのことをもっと知りたい。そんなことを考えていた矢先、WWOOFとHelpXというサービスを知りました。(詳細な説明は省きますが、働くのと引き換えに食事や宿泊場所を提供してもらえる、いわば住み込みボランティアのマッチングを行うサービスです)

NZの魅力の一つと言えば大自然、たくさんの動物。1度でいいから羊に囲まれる牧場生活をしてみたいと思っていた私は、HelpXでヤギ/羊をそれぞれ200匹ほど飼育している農場を見つけ、そこで3週間ほどボランティアをすることになりました。

その結果、仕事を辞め、家を退去せざるを得なくなったので、無職住所不定貯金なし東大生が爆誕しました。(定住地も定職もないと言ったら安定志向の友達にめちゃくちゃ引かれました)

……に全ての感情が現れている気がする

【また苦しむ】こんなはずじゃなかった私の牧場生活

そうして念願の牧場生活が始まったわけですが、ちゃんとまた苦しむことになります。

1日4-5時間と聞いていたのにも関わらず、1日中働かされることもざら。さらに、休日はありませんでした。

また、ホストは別でフルタイムの仕事をされているので基本的に不在で、経験値の低いボランティアたちだけで全てを回すことを要求されました。(実際そんなの無理に決まっていて、熟練のボランティアが不在だった期間はみんなで全力を尽くしたものの残念ながら動物たちの死が続いてしまいました。本当に、本当に辛かったです。)

みんな病んでしまって文句たらたら。友達に「夜逃げさせて欲しい」と連絡したこともありました。

ホストとの交渉の結果、多少の休みと数日早い切り上げが可能となり、どうにかクライストチャーチに脱出してきました。

それでも、同じ辛い状況を生き抜いた友人たちは本当に心から大切だと言える仲間たちです。

命を預かる責任はあまりにも重すぎたけれど、本当に良い経験でした。

【それから】ようやく精神状態が落ち着く

実は牧場に行く前に牧場の次の滞在地も確保していました。

Facebookでボランティアを募集していたおうちの外見に一目惚れ。仕事内容や時間がはっきりしていたこともあり、すぐに連絡を取りました。

そのお家での暮らしは何もかも素敵で、ニュージーランドに来てから1番素敵な日々を過ごすことが出来ました。

詳しくはこちらの記事に書きました!↓

また、良い友人もでき、本当に幸せな時間を送れました。

ここに来て初めて、「ニュージーランドから帰りたくない😭」と思うようにまでなりました。

【今】自分のやりたいことに素直になってみた結果、めっちゃ幸せです

自分のやってみたいことに素直になってみて、とりあえず挑戦してみる。1度チャンスを得たらできる限りちゃんと取り組む。
そうやって過ごしていった結果、各地に沢山の大切な友達や頼れる人を作ることが出来ました。

限界牧場生活でできた友人たちは、私が別の滞在地に移動した時「大丈夫?休みちゃんと取れてる?あの牧場みたいに酷い環境じゃない?」とわざわざ心配のメッセージをくれました。その時が来るかは分からないけど、また会えたらいいね、と言い合える最高の友人たちです。

牧場のホストも、労働環境は酷かったので彼の方法を肯定することはできませんが、その後何かと気遣ってくださりました。

牧場の次の滞在先のホストは本当に良い方で、たくさん頼らせていただきました。私の人生のヒントとなるような気づきがたくさんできました。

傍から見たら最初の目標を達成できておらず、仕事も住所も貯金も揃って無い点で私のワーホリは「失敗」していて「負け組」なのかもしれません。

しかし、自分の心に素直になって動いてみたらそこに広がっていた景色は素晴らしいものでした。
そして何より、これまで全く取れていなかった自分を見つめ直す機会を得ることが出来ました。

だから私は私が「失敗」したとも「負け組」だとも思いません。

自分のワーホリを肯定できるのなんて自分だけ。
今まで生きてきた中で最高に幸せです!

✨️ニュージーランドワーホリの現実!

  • 無職❗️住所不定❗️貯金なし‼️

  • でも世界中にたくさん友達が出来て、自分を見つめ直す時間と自分のやりたいことをやる時間が取れて今までの人生で最高に幸せ‼️

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