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【9月最終週】キャンプ時事ニュースまとめと解説

あの猛暑は今や昔、すっかり秋の空気になってキャンプの仕方自体がもうシフトチェンジの時期ですね。10月になって気を付けなければならないのは何と言っても台風。例年だったら10月中旬までですが、昨年のこと、そして今年の夏からのことを考えると11月でも可能性アリくらいで考えた方がいいような気がします。

・四連休、キャンプ場賑わう

この光景が何度もテレビに映っていましたね。そしてトイレの行列。雷鳥沢のことなので一括りにキャンプの代表光景とはいえないにしろ、多くの人に「キャンプは賑わっている」という印象を持たせたのは事実でしょう。実際私の既知のキャンプ場さんはどちらも一時的な天候キャンセルを除けば満員のようでした。すっかりアウトドアは密回避のレジャー手段という認識になっており、一時期の岩手県ネガティブにひきづられなかったのはよかったと思います。それだけクラスター発生を生まないためのキャンパー意識も上がり、キャンプ場の各対策努力が大いに功を奏したのでしょう。

ここに書かれていることは大変参考になるので今一度確認の意味で読んでいただければと思います。
こちらに出ておられるコールマン ジャパン梅園さんとは長年のキャンプ仲間。仕事仲間、ではなく「キャンプ仲間」。

小さなお子様のいるご家族は別として、これからは大きなテントを大人数で使うよりも、小さめのテントをひとり分ずつ張って、自分のプライベート空間を確保するキャンプスタイルが増えていくと思います。(中略)最近はソロキャンプも流行ってますし、それぞれソロの装備だけど、一緒に語らう時間が持てるソログルキャンは今のニーズに合っているんだと思います。

「ソログルキャン」は最近の造語ですよね。でも、これ私と梅園さん、ずっと以前からやってます(笑)年に1回年末に10~15名くらいで。梅園さんはほぼその初期メンバーで、なんとその間ママにまでなって、今では必ずお子さんも一緒の「ソログルキャン」に来てくれます。そういう意味では単に現象を話しているのではなく実践で話してくれているので説得力がありますね。


・自然をなめるのであればキャンプに行かない方がいい

ほんとうにどうしてなくならないのか・・
どんな理由があろうが子供の水難事故は親の全責任であり、絶対に未然に防げる事故です。絶対に防ぐ方法は「川に足を踏み入れさせないこと」当たり前ですが。しかし現実的なのはそうではなくまずは何があっても放置状態にしないということです。瞬間的に起こったことに0.1秒でも早く対処ができれば災難から救うことができるわけですから。
子どもをキャンプに連れてくるというのは自然に触れ合わせることなので、すべての時間で放置しないのは何のためにキャンプに来たのかわかりません。しかし自然のレベルは全てが同一ではありません。川の流れは場所によっては大人で制御できるものではなく、一気にかかるパワーはけた違い。川へ子供だけで行かせるのは、高速道路に子どもを放つくらいな危険性だと誰もが認識してほしいですね。
全ての人とは言えるものではないにしろ、敢えてこういう事故を撲滅したいので強く言いますが、川で子供を放置している人はたいていサイトでビール缶を開けていたりします。子どもを危険にさらしながら飲むビールが美味しいですか?その缶1本が子供の命に値しますか?
自然をなめるのであればキャンプに行かない方がいいです。一生を悔やまないために。


・キャンプ場は子供のためのワーケーションプレイス

これ、いいですね。キャンプ場の図書館はすでにもう多々あります。でも、今一つ「ついで」感なんですよね。それに漫画がほとんど。リラックスが目的だからとキャンプ場も難しい本は揃えないし、そもそもニーズはなかったのも事実。
が、これからはちょっと違ってくるんじゃないかな。特に科学関係とか。ワーケーション、ワーケーションいうけどそれってオトナのためだけ?「子どもの」新しいワーケーションがあってもいいのでは??
私は今後誰もやっていないので進めてみようと思っていますが、キャンプ場は自然科学に触れる最大のチャンスとして、その役割を創造してみたいです。天体観測をキャンプ場で続けているのもその一歩。学校ではもうできにくくなったことを担うのもキャンプ場の新しい姿のはず。



・今やビジネスキャンプ by  ヒロシ

今やキャンプ界のスター、ヒロシさん。会ったことはありませんがやり取りしたことはあります。そうなってしまうだろうなぁとは思っていました。そもそもがマスコミに露出する仕事なわけですから、どんなメディアで露出しても「そこはプライベートですから」とはなれない宿命。わかります、ヒロシさんの気持ち。
私も以前それに近いことは少しだけあって、2000年代初め、普通にキャンプができないことがありました。いったん想像上の人になってしまうのですね。今は全然違っていて、気にもならないし、そもそも以前と大きく違ってもう誰にもマークされていなく(笑)、すごい気楽です。そしてやはりベースとして今でも会社員であること、これが私の場合実は大きくアイデンティティで、そういう立場の人って実はなかなかいなく、この半分は一般人でいられることが強みであったりもします。


・「森林の所有には長期的なヴィジョンを持ってほしい」 ~アウトドアの呪縛

この記事の中で森林所有ブームのきっかけはヒロシさんということになっていますが、これはほんの一象限であって、ヒロシさんとは関係なくこのムーブメントは遅かれ早かれ起こっていたでしょう。
過去を振り返れば別荘ブームなんてまさにそうで、そのときは盛り上がっていても、その後の凋落ぶりは誰でも知っていること。もちろん今でも大切に使われている方もいらっしゃいますが、観光地の奥の奥で朽ち果てた別荘がたくさんあるのも事実。
これは森林の所有というだけではなく、アウトドアブームの真っただ中の今の気持ちの盛り上がりをいったい何人10年後に続けていられるか・・
実は私は25年「山林」を所有しています。区分が「山林」なだけで山ではありません。買ったのではなく親の遺産です。これがもう維持が大変で。
大変なら売ってしまえばいいだけですが、どうして親がその土地を手に入れたかを考えると簡単には手放せません。もちろん地価も下がる一方ですし。

改めて付け加えるが、自分の森林を持ってプライベートキャンプを行うのは、楽しい行為だ。より深く森と触れ合うきっかけになるだろう。だが、どんな形であれ森林の所有には、長期的なヴィジョンを持ってほしい。その覚悟がないと、結局森嫌いになるだけかもしれない。

熱き思いのmovementは何事にも必要ですが、難しいのはそれをある程度のポーションにまとめつつ、「Movin' on」=先に進めていく継続性。
それにはできるだけなにかに呪縛されないようにすることかもしれません。先のヒロシさんも今その呪縛と闘っているのでしょう。一般の人だったキャンプギア呪縛、キャンプ回数呪縛、SNSアップ呪縛なんかがそうでしょう。それに疲れてしまったらその時点で終了。そして違う興味へと移行する。それはそれで自由なのでいいとは思います。一般人ですからね。このブームでプロになった人はこの先それに悩まされていくのかもしれません。


(了)

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