架空鉄道で最も不要なのは車両である


架空鉄道では車両に詳しくないのがステイタス、そんなノリを20年以上前から「俺は」感じています。そんな世界に俺の居場所はありません

 俺自身はタイトルのようなことはまったく考えていませんが、架空鉄道において必要なものの優先順位をつけるとしたとき、車両ってかなり低いんじゃないかなと考えています
 架空鉄道のサイトにおいて一番目立つのは企業公式サイトですが、実在鉄道会社の公式サイトにおいて車両の案内というのは添え物以上の存在ではありません。フラッグシップトレインならまあ、こんな素晴らしい車両ですみたいな特設ページはありますが、一般通勤電車を詳細に紹介するページというのはあまりありません。そりゃあそうだ。利用者が公式サイトで知りたいのは運行情報、目的地までの運賃/料金、そして時刻表ですから。架鉄で人気の3分野こそが、企業公式サイトにおいては必要というわけです
 それじゃあファンサイト的なものはどうか。たとえば『鉄道ピクトリアル』なんかの企業研究ページですと、鉄道事業者の沿革や成り立ち、その歴史といった研究がされています。車両についてもそれなりに解説はされますが、基本的には車種の分類や列車の成り立ちといったそんなところがメインだと思います。車両そのものを掘り下げた特集というのもそれなりにありはしますが、割合的にさほど多くはないでしょう
 旅行雑誌でしたら沿線にどんな観光地があるか、どんな施設があるかみたいなことが掲載されます。車両については素晴らしい設備やユニークな運行形態などが着目されて、車両そのものについては基本触れられません
 つまり、現実世界でも車両というのはあまり興味・関心がもたれないもので、架空鉄道世界でも車両というのはあまり関心がない、もしくは興味がない、批判を承知で言えば「車両に詳しくないほうがステイタス」みたいなノリまであると自分は感じています
 架鉄サイトではしばしば「自分は車両に詳しくないので詳細には触れません」みたいな文言をよく見かけますが、「路線には興味がないので詳細には触れません」「歴史には詳しくないのであまり触れません」みたいなサイトはほぼ見かけません
 つまり、架空鉄道において車両というのは基本不要と思われているのではないか、というのが自分の見立てです。いいですか? 俺の見立てです。もう一度言います。「俺の」見立てです
 あなたの意見は聞いていません
 そういう架空鉄道の世界で車両の話をしたところで角が立つだけでお互いいいことなんてない、と判断した俺は、誰ともかかわらない宣言をして今に至ります
 架空鉄道は自由です。車両なんていくら否定してもいいと思います。でも俺の架鉄では車両がいちばん大事です。それについては何人たりとも意見することを許しません