車種を増やしたいんだよなあ…

 川崎LRTは開業時期を2022~2023年くらいに考えています

開業1年目なんだから形式は1種。あたりまえだよね

 そうなると2024年現在だと開業1~2年といったところ。であれば車種は1種類でしょうね。もちろん車種は少なければ少ないほどいいに決まってます。JR東海がN700系シリーズで怒涛の車種統一をかましているのもそれが効率的に最強でんでんだからです
 でも、趣味な目線で見ると車種が少ないって寂しいんですよ。特に俺の架空鉄道は車両にウエイトが極端に偏りますから、そこで1車種しかないって寂しいにもほどがあるんです。これはもう現実云々ではなく趣味の問題です
 もちろん増やしたいなら増やすべきです。「リアル」なんていう常に現実と比較しないと成立しない概念なんて薬にもしたくありません。しかし増やすにしても最低限の理由は作りたいじゃないですか。作りたいんですよ!
 何かいい方法はないか。考えた俺は脳内の札幌に飛びました

札幌市交通資料館に保存されている、高速電車第3次試作車『はるにれ』

 そうだ試験車両だ!
 川崎LRTは水素をパワーソースとして動く電車なんだから、当然いきなり営業用車両の投入なんてありえない。試験車両で実証試験をやって走りこんで、営業運転差し支えなしという流れを作るはずなんです

実証試験用の車両なんだから、見た目は気にしたら負けです

 というわけで水素電池実証試験用00形です。燃料系は後ろの荷台に全部積んで、機器を出し入れしやすいように大きな引戸を装備します。あくまでも水素電池の実証試験なので、駆動系は旧車流用。台車も50年以上前に作った骨董品NK-11を履きます。ギャップ萌え?
 とはいえ回生ブレーキも含めた実証試験をしたいので、制御方式は今風のVVVFインバータ。水素電池で発生したDC600Vを三相AC440Vに変換してインバータをかましてTDK6256-A(60kw)×2を駆動。ギアリングは6.55でよかろう
 NK-11台車にTDK-6256が吊れるのかという話はあるけど、東洋電機は従来台車の取り付け座にインダクションモータを取り付けるスペーサなんかも作ってるので大丈夫でしょ
 で、こいつの走り込みで水素による運行が問題なしとなったら、実際のLRVに機器を積んで走り込みとなりますわな

営業に就く前の試験走行時限定ラッピングというのも悪くないですね

 00形の走り込みで水素電池に問題ないことが分かったんで、営業運転を前提に新潟トランシスで量産先行車として01形を発注。01形01号車と02号車を背中合わせにつないだ4両つなぎで実際の営業を前提とした走り込みを行うわけですね
 これによってちょっと見栄を張って伸ばしたノーズ部分が車両の首振りを想像以上に発生するとかそういったことが分かります。営業運行を想定した70km/hでは慣性モーメントのI=mr^2という数式が思いのほか効いてきたわけですね。まあ走行に危険をきたすわけではないのですが、スタイルにこだわって乗り心地が悪くなるのはダメデザインです。そこで正面の長さを可能な範囲で詰めることになります

オーバーハングを詰めた03形。このころになると外観デザインも決定稿となってるわけでして

 そして量産車の03形が34編成、ズンドコズンドコ新潟からやってきます。まあ実際は偶数番号と奇数番号を背中合わせにつなぐので実質編成は17編成ですが
 と、こんな感じで開業前にいろいろありましたねえ、みたいな茶番を作って3種類の外見を作ったわけです。これを見て「リアルじゃねえな」と言われれば、それは誉め言葉と受け取ります。「リアル」なんてものは俺の尺度には存在しませんし、想像力が現実に添い寝しなきゃならないなんて決まりはありませんし、そんな決まりに従う理由もありません。そもそも俺が求めるのは「面白いデタラメ」です

00形も何らかの形で活用したいですね

  開業すれば01形は量産化改造を行って営業車両に投入。そして00形は開業と同時に役目を終えるのですが、個人的には何らかの形で活用したいですね。見てくれはともかく機器類は数年でお星さまにするにはもったいない程度には新品でまとまっているので