真夜中にパーティ②

パーティ当日。

仕事が終わって家に帰ると、彼女の同僚であるシェアメイトが既にリビングを飾り付けていた。


私「いいじゃんそれ、かわいい」

「ありがとう。今夜あゆみも参加する?」

祝いたいのは山々にせよ、12時5時はしんどい。


私「あー…...ちょっと難しいかなあ........」

「なんで?明日仕事なの?」

私「いや、そういうわけじゃないんだけど(偶然翌日は休みだった)、ちょっとあの、私も友達と別の予定があって.........ごめんね........あっ、冷蔵庫にケーキ入ってるからみんなで食べてね」


おいふざけんな私、別の予定ってなんだよそんなのないだろ!!!!
適当なウソついてんじゃないよ!!!!!ほらこれで辻褄合わせのために家を空けないといけなくなったじゃん!!!!!!バカなの!?!?!?!?!?あ~~~~~~~~もう~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


結局私は、迷惑だろうと考えて見送っていた案・「友達の家に泊めてもらう」を実行に移さざるを得なくなった。

そうとは言っても誰に頼めばよいのだろうか。
前々から言ってたならいざ知らず今日泊めてって........ある程度以上打ち解けており、なおかつ相当なお人好し相手じゃないとこんなの頼めない。そして何らかのお返しのできる機会がありそうな相手がいい、そうじゃないと罪悪感で死ぬ。


そんな時ふと、ある友人の顔が頭に浮かんだ。


その友人の家には既に何度か泊まったことがあり、しかもいずれも向こうから誘ってもらって泊まったのだ。
ねえ、これ初めて泊まりに行く相手よりハードル低いんじゃない?1回くらい私から泊めてって言ったってバチは当たらなくない??

私は早速、その友人にメッセージを送りはじめた。

(③に続く)



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