肩凝りが改善したキーボード

テレワーク中に肩〜首の凝りと頭痛がひどくなり、「分離キーボード」に手を出したところ意外と良かったので、おすすめできる点や注意点をまとめてみました。

使ってみて印象が変わった点

・分離キーボードは自作キーボード(マニアックなキー配列だけ)しかない
 →普通のキーボード配列の商品も売られている
・分離キーボードは入力効率の最適化を目指そうとする人が使うべきもの
 →「分離」されることのメリットは体への負担軽減であり、体への負担を軽減したい人が使うべきもの

現状は、分離キーボードには多機能・独自のキー配列のものが多く、使いこなしにくいのは確かだが、キーボードの左右を「分離」するという構造については基本的に万人向けという印象に変わりました。

目指す姿勢

イメージしやすくすると、「小さく前にならえ」に近いような姿勢が負荷が少ないようでした。
米国のCDCの記事があったので、そちらも紹介しておきます。https://www.cdc.gov/niosh/docs/97-148/

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注意点

使うにあたっての注意点をまとめると以下です。
・現状は、有名な分離キーボードは英語配列のものしかない。
そのため、IMEのON/OFF切り替え(全角/半角)キーが無いです。ただし、今のWindows10だと、Ctrl+SpaceにIMEのON/OFF切り替えを割り当てるのも簡単だったりするので、それで解決できます。(「Ctrl+Space IME」で検索すると色々出てきます。)

・パームレストか肘置きも必要。
パームレスト附属の製品もあるが、無い場合は別途クチコミ等をみながら適切な製品を追加購入しておかないと、手首の負担が大きくなるので注意が必要です。

・1ヶ月程度は慣れが必要。
最初は慣れないので、タイピングゲーム等で手を慣らす必要があります。

効果があるという研究結果はあるのか?

以下の論文では、数日の使用だと効果が無く、3ヶ月目以降といった中長期の利用で体への負担が軽減するといった話が記載されています。
また、完全な分離キーボードよりも固定型の分離キーボードの方が負担が減ったというはなしも…https://www.researchgate.net/publication/23157799_The_Split_Keyboard_An_Ergonomics_Success_Story

中長期の利用をしないと効果が無い可能性が示唆されており、そもそも体への負荷という意味ではモニターや椅子といった複合的な要因が絡むことから明確な結論はまだ出ておらず、現状は使用者からの口伝で広まっているだけのようです。

最後に

キー配列が変わると習熟に大きな負担が生じてしまうので広まらないのは理解できるものの、比較的習熟のコストが小さいキーボードの形状も変わらず、その形状に関する研究結果もあまり見つからないというのは残念な気がします。
デスクワークによる肩こりや頭痛による損失を考えると、数万円のキーボードも十分費用対効果のある投資になる人が多く居る気がするので、今後ちゃんとした研究データも示されているエルゴノミクスツールが出てくることを期待したいです。

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