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Harmony #10 私たちは、憧れの人の背中を見て挑戦を続けてきましたーSushi Summit Bangkokに集う仲間をみてマレーシアの寿司職人の私が気がついたことー

Sushi Summit Bangkokは6月21日、22日、23日に開催です。
チケットは5月12日にSushi Summit 公式Instagramから販売します。

先日、再度バンコクに行ってきました。イベントの日程が決まり、メンバーが決まるとより気持ちは盛り上がってきます。
私は今回参加してくれるメンバーのプロフィールを見ながらふと気がつきました。

私たちは同じ人の背中を見てここまで来たのではないか?と。


パイオニアという言葉があります。例えば、野茂英雄さん。

先日WBCがものすごく盛り上がりました、この盛り上がりは野茂英雄さんというパイオニアがいたからなんですよね。トルネード投法、とてもクールでした。でもそんな野茂選手もメジャー挑戦の際は「うまくいくわけない」と言われ続けていました。
野茂選手はそのような批評に負けずに挑戦を続けていきました。
大谷選手のような素晴らしい選手が今、活躍しているのは野茂選手というパイオニアがいたからと言っても過言ではないと私は思います。


私たち、海外で寿司を提供してる寿司職人のパイオニアとは。
それはNOBUさんです。

NOBUさん。世界5大陸に47店舗を運営するレストラン・オーナー、松久信幸さんはビバリーヒルズにある日本食レストラン「Matsuhisa」をはじめ、俳優ロバート・デ・ニーロ氏と運営する「NOBU」のオーナーです。「NOBU」はクアラルンプールもあります。素晴らしいレストランです。


そしてNOBU さんは以前Sushi Hibiki  を訪ねてくださったこともありました。その時は本当にパワーを頂きました。


NOBU さんご本人の料理人として、経営者としての哲学は私にとって人生の指南書の様な存在です。


Sushi Summit では、なぜ日本での有名店の寿司店が参加していないのか。という疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。私が定義している「Sushi Summit 」は海外に出ている寿司職人が参加するイベントです。海外で店舗展開をしている、シェフをしている、または海外でポップアップの店舗を展開してる寿司職人が集います。

我々、海外で寿司屋を展開、または海外で寿司を提供する機会を得ている職人は日本で寿司職人とは違った苦労や出会い、そして喜びを日々味わっています。

今回のイベントのためにメンバーのデータを整理していた際、私はある点に気づきました。僕たちはNOBUさんを追いかけてここまで来たのだと。なぜなら私たちが今、挑戦していることを、NOBUさんはずっと前から挑戦し続けておられたからです。


海外で日本のイメージを変えたい―。日本は映画でみるようなイメージではない。寿司だってもっと洗練されていて、日本はもっと進んでいるんだ、というのを知ってもらいたかったのです。恐さより、チャレンジしてみたいと思う気持ちの方が大きかった」と松久氏は語る。

絶望の淵から世界47店舗を運営するレストラン・オーナーに:ロサンゼルスで花開いたシェフ・松久信幸氏の人生哲学


NOBUさんは今、私たちがやろうとしていることを何十年も前から挑戦していました。考えてみれば、現在、世界中のスーパーやフードコートはサーモンをフューチャーした艶やかなSushiが手頃な値段で並んでいます。これは自然にそうなったわけではありませんん。NOBUさんが何十年も前から「寿司だってもっと洗練されていることを伝えるんだ!」という挑戦しておられたことが種となり、「洗練されたSushi」が「Japanese cuisine」として浸透してきたからです。最初はNOBUさんの挑戦から始まっているのです。



そしてNOBUさんは今この瞬間も挑戦を続け、挑戦する料理人たちを育てていらっしゃいます。そう、私たちはNOBUさんの挑戦をする姿を見て、追いかけて、今があるのです。


今回のSushi Summit Bangkokではまさにこの「ノブチルドレン」が世界中から集まります。そしてそれぞれの挑戦を行う様をお客様にご披露したい、喜んでいただきたいと思っています。


お客様の喜ぶ姿に私たちは更なるエネルギーを頂くことが出来るでしょう。その時が楽しみでなりません。そして、その様子をNOBUさんにご本人にぜひ見て頂きたい、という夢を抱きながら、今日も私たちはそれぞれの国でお客様に最高の時を味わってもらうために全力投球をしているのです。

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