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第四の壁(パフォーマー向)

どうもどうも。
マジシャンのサリトです。

本日もよしなに。。。


本日は、だいぶマジシャンよりの解説になります。

観客と対話をする事の多いパフォーマーやコミュニケーションが苦手な方にもオススメの内容かと思います。

そうでない方は、なんとなく読んで下さい。。。


後輩によく『お客様は鏡』だと言っているので、その事について解説しようと思います。

なるべく分かりやすく解説していきますので、
最後までお読み頂き、フォローと好評価よろしくお願い致します。



演劇やお芝居などの舞台とかの用語で『第4の壁』という言葉があります。

演劇をしているステージの後ろが第1の壁。
その側面にある左右の壁が第2の壁、第3の壁となります。

第4の壁とは、
観客とステージの間にある“見えない壁”の事です。

観客がこの“見えない壁”を認識しているからこそ、観客はステージに上がって来ませんし、野次を飛ばしたりする事が少なく、邪魔する事なく見てくれるのです。

しかしマジック、特お客様の目の前でやるマジックに関しては、
その『第4の壁』というものが存在しません。

マジック中は
『カードを選んでください』とか
『好きな方はどちらですか?』とか
『コレを持っていてください』とか
言わないとマジックが進みません

こちらから話しかけたり、お手伝いをお願いしているので、
自ら第四の壁をぶち壊しているのです。

だから、最初は壁があったのに、それをマジシャンがぶち壊すから、
観客は解放された勢いで、邪魔をしたくなるのです


そして、その第四の壁の代わりにあるものが
『鏡』だとサリトは思っています。


ここで先日解説した、
結局マジックとは『オチのある自慢話』という言葉を思い出して下さい。

人間は反発をしてしまう生き物です。

自慢をされるから、それに反発したくなって、
観客も『見破った自慢』をしたくなってしまうのです。

マジックでなくても他のパフォーマンスを見ているお客様が
自慢されてると感じてしまえば、
「あのくらいのダンスなら俺も昔はできたよ」
と過去の栄光自慢

「俺の友達はもっとすごい事できるよ」
と凄い人と知り合い自慢

「あの技って実は簡単なんだよ」
と知識だけはあるんだぜ自慢

鏡のように観客とマジシャンが自慢をしあってしまいます。


そしてさらにこちらが緊張をすれば、観客も緊張をして見てしまい変な所が気になったりしてしまします。

例えば、マジシャンが「ちゃんとできるかなぁ・・・」と思いながら緊張している感じに見えると、
観客も「あ、このマジシャン緊張している。ちゃんとできるかな・・・」と思ってしまいます。

「自慢」も「緊張」も奇しくもマジシャンと同じ気持ちになってしまいます。

これでは観客はパフォーマンスを十分に楽しめないのは明らかです。


そしてこれはコミュニケーションにも使えると思います。

「何かこの人、会話しにくいな・・・」と思って会話をすれば、
相手も「この人とは会話ににくいな・・・」と思っています。

「この女の子をホテルに誘いたい」と思って口説けば、
相手も「この人、私をホテルに誘おうとしている」と思ってしまいます。

「お客様には演者の気持ちが伝染する」と思って下さい。

前回と多少重複してしまいましたが、非常に大切な事だと思います。


そして今後の解説にも何度も出てくるかと思います。

ですので、必ず覚えていて下さい。


『観客は鏡』です!

お客様を楽しませるには、まずあなた自身が楽しまないといけません。


ワーワー言ってます!
お時間です!

でわ、またっ!!

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