【イベントレポート】ブラームス室内楽シリーズ第2回 神奈川フィルとジュニアが奏でる室内楽 クラリネット五重奏
2023年11月26日(日)
ブラームス室内楽シリーズ第2回 神奈川フィルとジュニアが奏でる室内楽 クラリネット五重奏
出演:川田知子、直江智佐子(ヴァイオリン)/大島亮(ヴィオラ)/西谷牧人(チェロ)/齋藤雄介(クラリネット)/ジュニア奏者:季蘭儿、中村柚季、礒谷真光(ヴァイオリン)
10月28日から始まった、神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席奏者・大島亮氏をシリーズ・プランナーに迎えてお届けする室内楽シリーズ。
第2回は、第1部をジュニア奏者との四重奏、第2部は少し珍しいクラリネット五重奏曲の2部構成で開催しました。
第1部 神奈川フィル&ジュニア アンサンブル
モーツァルト:ディベルティメント K.138より 第1楽章、第3楽章
トップバッターは、今回のジュニア奏者の中で最年少の季 蘭儿さんでした。
ディベルティメントは日本語では「嬉遊曲」と訳され、文字通りに楽しさや喜びを表現した曲調の作品です。
そんな作品を堂々と演奏し、公演の幕開けを華やかに彩ってくれました。
モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番 K.387「春」より 第1楽章
この曲は、作曲家ハイドンに献呈された作品群「ハイドン・セット」の最初の作品です。音量の変化の多さ、半音階の動きを大島さんは曲目解説で「モーツァルトの遊び心」と表現されていました。
中村さんは、その「遊び心」を丁寧に汲み取って演奏していました。
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第17番 K.458「狩」より 第1楽章
こちらも「ハイドン・セット」に入っている作品です。
愛称は「狩」ですが、第1楽章は、透明感や穏やかさを感じられる曲となっています。
礒谷さんの芯がある優雅な音色で、曲の雰囲気がより引き立っていました。
第2部 クラリネット五重奏
ブラームス:クラリネット五重奏曲 作品115
ブラームスがクラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトの演奏に刺激を受けて作曲された作品です。
クラリネットと弦楽器の音が混ざり合って、美しいハーモニーが音楽ホールいっぱいに響いていました。
本番前に大島さんが、「余韻がとてもいいから、この曲の後は何も演奏できない」とおっしゃっていました。まさにその通りで、演奏後は私も舞台袖で余韻に浸ってしまいました。
終演後
ブラームス室内楽シリーズは、次回の12月2日(土)で最後となりました。
大変ありがたいことに、チケットはすべて完売しています。
当日ご来場される方は、お気をつけてお越しください。
お待ちしております!
(スタッフ りょくた)