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【イベントレポート】装飾写本ワークショップ

2022年10月23日
サルビアアカデミーvol.63 装飾写本ワークショップ


 サルビアアカデミーは世界の文化に触れるワークショップシリーズです。触れる・感じるだけでなく、その文化の歴史・背景なども学べることが特徴!今回は装飾写本を取り上げて、中世~ルネサンス期のヨーロッパの文化を学びます。前半は羊皮紙の特徴や写本の歴史を学び、後半は羊皮紙を使ってしおり制作をしました。

 講師には「羊皮紙工房」の八木健治先生をお迎えしました。

講師の八木先生

 会場には実物の数百年前の写本を多数展示していただき、まるで美術館のようでした。参加者の皆様も、その美しさにため息をつきながら、鑑賞したり、撮影をされたりしていました。写本を制作していた修道士の落書きや書き間違い、眼鏡を置きっぱなしにした跡など、当時の様子がリアルに伝わってきました。

実物の写本(16世紀頃)

 また、羊皮紙工房制作の華麗なレプリカも展示され、写本の制作当時の豪華さも再現されていました。宝石で飾られ金箔が貼られた装飾写本はまるで宝石箱のようでした。

羊皮紙工房製作によるレプリカ

 講座前半では、まず「羊皮紙とは何か?」という説明から入り、羊の皮から作った羊皮紙とヤギの皮から作った羊皮紙を実物で解説!また4m近い巻物を教室いっぱいに広げ、参加者の皆様に直接触れていただきました。皆様おそるおそる触っておられましたが、「こんな機会はめったにない!」と大盛り上がり!また、写本の歴史としては「情報伝達ツール」から「美的な価値を持つ宝物」に移り変わるまでの歴史が解説されました。


皮の比較

 後半のしおり制作では、当時の文様を水彩絵の具とボールペンで彩色。羊皮紙に絵の具で模様を描くというのはなかなか時間がかかるようです。昔は本1冊作るにも大変な労力が必要だったのですね。皆様、熱心に制作されていました。時を超えて中世の修道士の苦労を追体験されたことと思います。


八木先生ありがとうございました。皆様、ぜひ次回のアカデミーにもご参加お待ちしております♪

(スタッフ : poppo)




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