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脳出血で倒れた日 〜手術しますか?

普段、わたしと夫は名古屋と大阪でそれぞれの子どもたちと別々に暮らしている。
(生計も別。)

わたしの家は、
わたしの息子が、23歳の時に建ててくれた家で、(母子家庭時代に苦労させてしまい、結果、母親孝行な優しい息子に育ちました💦申し訳ない💦)
夫は月に一度、必ず1週間ほど休みを取って我が家へ滞在することにしていた。

夫が倒れたのは、
大阪での父の四十九日法要が終わり、
夫がわたしを名古屋まで送ってくれた日の翌朝の出来事だった。


早朝4:00に倒れた夫は
救命救急センターへ搬送され
ドクターが到着して、わたしに夫の状態の説明があったのが6:30くらいだった。

脳幹から出血していること。
側頭葉や視床下部からの出血も見られ、
範囲が広く、出血の量も多い。
手術をしても助からないかもしれない…
助かったとしても 寝たきりになる可能性が高い
それを踏まえた上で
手術に同意されますか?
それとも手術はしませんか?

ってなことを質問され、
一瞬 頭の中がハテナでいっぱいになった。

え?
手術しない選択肢もあるんや?

え? えぇっ?
何もせず、ただこのまま死ぬのを待つってこと???

エェッ?

しかも
それをわたしが決断しなければいけないということ??

頭の中でいろんな思考が駆け巡ったが
そもそも悩んでる暇もないやんか!
手術してもらって助かる方に賭けるに決まってるやろがい!

と、正気を取り戻し

手術してください

とお願いした。

ドクターから伝えられた、細かなことは
もう覚えていないけど
絶望的な言葉が並びに並びすぎていて、わたしのこれまでの人生でTOP3に入るくらいの絶望を味わいながら

夫は、このまま死んでしまうか、
生きていても、もう言葉を交わすことも出来ないのだな…

人生って色々起きるんだなぁ
予想もしないことが起きてしまうのが人生なんだよなぁ

なんて考えていたら
涙が引っ込んでしまった。

わたしが泣きに泣きまくっていた時に親切にして下さった看護師さんとは別の方から

『この後、すぐ手術を開始するのですが、ご家族…子どもさんとか…会わせておきたい人がいたらすぐに呼んでいただいた方が良いと思います。』

そう言われて、
大阪の娘たちに電話をかけた。




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