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「親不孝介護」という発想で楽になる

「親不孝」という呪縛

親の介護を考える時に「自分で親の面倒を見なければ親不孝だ」という思い込み、ありますよね。
むむっ?
施設に入所するとか、ヘルパーに来てもらうとか、誰かに親の面倒
を見てもらうのって、親不孝なんでしょうか?

「親不孝介護」(日経ビジネス)という書籍が出版されました。

著者の山中浩之さんは、編集者として「母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記」という本を担当された経験から、自分の親は大丈夫だろうか・・・と不安になり、新潟の一人暮らしの母の元へ行くと、今まで気づかなかった母の老いの兆候に気づいたそうです。そこからの数年間、新潟で一人暮らしするお母様の認知症が進み、グループホームに入所するまでの出来事を時系列に追い、合間に「NPO法人となりのかいご」の川内潤さんとの対談を交えながらまとめられています。

本人が望む生活とは

家族は、自分がよかれと思う事(多くは自分が面倒を見るという考え)が、親本人にとって一番いいと思いがちだったりしますよね。でも、介護の側から言うと、あくまでも利用者様が、その人が望む、その人らしい生活を送って頂くことが支援の柱で、それは必ずしも、子どもに面倒見てもらう事とは限らないと感じています。
また、親が介護が必要になるかもしれないという事実に直面して初めて、自分が親のことを、そして、介護について全く知らない事に気づいて愕然とする人もとても多いと感じています。

介護当事者として、親との関わりについて整理したい方、いつかはやってくる親の介護について漠然とした不安をお持ちの方は、ぜひ山中さんの「親不孝介護」をご一読くださいませ!


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