見出し画像

【マーケター×WEBデザイナー対談】マーケティングとデザインが連動しクリエイティブに生かされる仕組みとは

ソルトワークスでは、マーケティングからデザイン、システム開発に至るまで、一貫してインハウスでサービスを運営しています。今回はマーケターとWEBデザイナーにスポットを当て、両セクション間の協働についてインタビューしました。


WEBデザイナー キャサリン Catherine(写真右)
受託の制作会社でWEBデザイナー兼ディレクターとして勤務。デザインをつくって終わりではなく、その先の「デザインを育てる」経験をじっくりしてみたいという想いから2018年中途入社。運営サービスのWEBデザインを手掛けるほか自社採用サイトのディレクションからデザインまでを一気通貫で担当。

WEBマーケター ロジャー Roger(写真中央)
新卒から広告代理店でリスティング広告・SEO・ディスプレイ広告など多岐にわたる広告媒体の運用経験を積んだのち、2021年中途入社。主力サービスを中心にGoogle広告やYahoo!広告など複数媒体の広告運用を担当。

WEBデザイナー まりも Marimo(写真左)
新卒で地方自治体勤務を経験後、デザイナーへ転身。制作会社と印刷会社にてDTPデザイン・WEBデザインに携わる。採用イベントに参加したことをきっかけに2022年中途入社。自社サービスのWEBサイトやアプリ、バナーなどのWEBデザインを担当。

マーケターとデザイナーが協働して生まれるクリエイティブ

─── まずは各セクションの業務について教えてください。

ロジャー:マーケティングデザイングループは、販売促進・広告運用・分析・広報PRの専任担当が所属し、新規ユーザー獲得、既存ユーザーに向けたプロモーションとその仕組みづくりを担っています。

ユーザーとの接点として、メールマガジンやダイレクトメール、SNSでの情報発信、広告運用、メディアリレーションをおこなっています。そのなかで僕は広告運用を担当しています。

キャサリン:WEBデザイナーは自社サービスのWEBサイトやアプリ上での視覚面を考え、サービス全体の見た目をつくっています。そのほかにも広告のバナー制作や、アプリのストア画像など、ユーザーの目に触れるデザインを幅広く担当しています。

─── プロジェクトの体制について教えてください。

キャサリン:役員が事業方針を決定し、GMが全サービスのそれぞれのセクションの統括をしています。プロジェクトメンバーはそこに対して施策を考え実行していきます。サービスによりますが、主力サービスの年賀状事業は各サービス15名前後のメンバーがアサインされます。

───プロジェクトのなかでマーケターとデザイナーの協働はどの場面で生まれるのでしょうか?

ロジャー:大きくわけて「サービスサイトのコンセプト設計」「シーズン中のプロモーション施策」の2つの場面でマーケターとデザイナーの協働が多くなります。

サービスサイトのビジュアルにも関わるコンセプト設計については、年賀状事業の場合、毎年1月ごろから振り返り(KPT)をして各部署で改善点や機能の追加などを検討したうえで店長を中心に来期に向けてコンセプト設計・施策を考えていきます。

その際に用いられるのが「コンセプトシート」です。
コンセプトシートはマーケティングチームで集積したデータをもとにクリエイティブ効果や来期のブランディング方針などに落とし込まれた内容になっていてクリエイターに展開されます。

たとえば、CVRやCTRをもとにユーザーの反応が良いクリエイティブが傾向としてわかるようにまとめ、効果の出ているクリエイティブを来期のクリエイティブ制作に活かしていけるようになっています。

キャサリン:デザイナーはコンセプトシートをもとにアウトプットを考案していきます。
サービスサイトのデザイン構想では、サービスコンセプトからアウトプットを乖離をさせないようアートディレクターと一緒にサービスらしさを取り入れながら絵作りをしています。
新規事業など上流設計フェーズでクリエイティブが起点になるときはコンセプト設計の段階から一緒に動いていきます。

まりも:データの分析結果やブランディング方針が共有される仕組みは受託会社でデザイナーをしていたときにはなかったので、マーケティングがデザインにおりてくるという動き自体が自社サービスの良さだと感じています。

キャサリン:もうひとつ協働が多くなるのは、シーズン中におこなうプロモーション施策を実行するときです。
シーズン中はキャンペーン企画やメルマガ配信が突発的に発生するので、販促から内容がおりてくると、広告バナーの制作、特集ページのデザイン、サイトビジュアル更新など販促活動と連動してデザイナーも動いていきます。

ユーザー視点でクリエイティブに取り組める本質的な環境

───広告代理店や受託制作会社出身の方が多いですが、自社サービスの強みをどのように感じていますか?

キャサリンデザインをつくるうえで指標となるヒントがたくさんあることです。
WEBデザインひとつとっても数値面などビジネス的な効果をみるマーケター、ユーザー体験を考えるUIデザイナーなどさまざまなセクションの知恵が合わさってデザインに活かされています。

まりも:ローンチ後も実際に手掛けたデザインの効果を確かめることができたり、改善したりしながらデザインと向き合うことができています。
前職の受託会社ではクライアントの要望に応えることが前提でしたが、視点がクライアントでなくユーザーに変わったことでユーザー体験に対する意識も持てるようになりました。

ロジャー:売上など細かい情報が得られる環境なので、広告運用面でも広告の損益ラインの判断や、顧客データを活かした細かい調整ができます。
あとは、社内の提案から承認までのスピード感がとにかく速いので、迅速に広告に反映できる点はクライアントを介した広告代理店とはちがう点だと感じています。

包括的なマーケティング活動と分析の鋭さを強みに角度の高いコンテンツづくりを目指す

───マーケターとしてクリエイティブによりマーケティングを取り入れるために強化したいことを教えてください。

ロジャー:広告運用チームはオンライン広告が中心になりますが、プラスアルファの施策にも挑戦していきたいと考えています。
効果がある程度期待できる媒体だと判断したものに関しては、チャレンジ要素も含め取り組み、包括的なマーケティング活動を強化していきます。

マーケティングチームでは、販促面で分析の強化に取り組み、システム改善をして、効率化や分析の鋭さを取り入れて角度の高いコンテンツ制作をしています。広報PRでは、メディアリレーションを中心とした広報活動を積極的に取り組んでいます。

信頼関係を構築した仲間とサービスをつくることができる

───さいごに。ソルトで働く面白みはどんなところですか?

ロジャー:自社開発×自社サービスという点で見ると、開発から販売までを一気通貫しているからこそ、スピード感をもって対応することができますし、プロモーションについてもサービスの特徴などを捉えやすいというところが面白いですね。

ソルトでは、広告運用というくくりだけではなくて販売促進の仕組みから知ることができます。
サービス運営全体の仕組みを知れるというのも働くうえで楽しいですし、販売チャネルを増やすことができればもっと売上に貢献できる、そんな貪欲な気持ちで働けるのはソルトで働く醍醐味ではないでしょうか。

キャサリン:新しい取り組みや改善に対するスピード感は自社サービスならではの動きですよね。一度つくって終わりではなく、つくったものを自分たちの手で改善してアップデートしていけるのでサービスに愛着が湧きます。

まりも:わたしは色んな人と関われることで考え方や価値観を知れるので勉強になりますね。
ソルトでは意見を言い合う文化があるので、流れが一方通行じゃないところも面白いです。特に商戦期は色んな部署が入り乱れてコミュニケーションを取ることになるので、大変ですが新たな学びがたくさんあります。

マーケターやエンジニア、CSなど自社内で他部署と一緒に仕事をすることで人となりが知れて、信頼関係を構築したうえでサービスをつくれるところがソルトの強みだと思います。