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【考察】PROVIDENCEの意味とその内容、時系列は?「劇場版 PSYCHO-PASS PROVIDENCE」


今回はPSYCHO-PASSの劇場版「PROVIDENCE」について色々と考えていきます。動画で見たい方はこちらから。


・タイトル「PROVIDENCE」の意味

PROVIDENCEとは、神の意志、神の導き、摂理のことで、キリスト教の用語です。私が以前エヴァのSEELEのマークを考察した際に「プロビデンスの目」を扱いました。

providenceの語源はpro(前に)video(見る)ということですから、あらかじめ先を見通すという意味を持っています。

PSYCHO-PASSの世界における神とは「シビュラシステム」です。つまりPROVIDENCEというタイトルはシビュラの意志、シビュラの導きという意味になるのでしょう。一体それは何なのでしょうか。

・シビュラの狙い

3期に入ってからシビュラシステムちょっとおかしくないか?という違和感について。

突然の開国政策や局長の変更など、不可解なことが起こっているぞと以前の動画でお話ししましたが、これは2015年公開の「劇場版PSYCHO-PASS」を復習すると明確な意図が分かります。

なので全くシビュラの異変ではなかったわけですね、適当なことを言っていた過去の私を殴ってやりたいですが、ともかく。

シビュラの意図は最初から一貫しています。それは、全世界に最大多数の最大幸福をもたらすことです。全世界のシビュラ統治ということでございます。2015年の劇場版ではシビュラシステムの輸出が行われており、その準備段階にあることが分かりますし、3期の開国政策も世界中の紛争地帯から逃げてきた人々に、シビュラによる幸福をどうぞ享受してください、ということなのだと思います。最終的にシビュラによって最大多数の人々に最大幸福を与えられたら、開国による多少の混乱や犯罪は許容範囲なのでしょうか。

・時系列の問題

©サイコパス製作委員会

左に慎導篤志、右に輝(あきら)・ワシリー・イグナトフと思われる人物、が描かれているので、彼らの事件について描かれる模様。つまり2118年の話だと思われます。

彼らの事件の年代については、3期の第3話38:00頃を見ていただくと分かります。

SS三部作の「恩讐の彼方に_」が2117年の11月なので、狡噛が日本に戻ってきて2ヶ月以上の間隔は空くでしょうが、結構すぐに一連の事件などが始まったと考えられますね。3期の第8話では、狡噛が「長い旅の土産話がある」と言っているため、まだ海外にいた頃の話は常守にできていないようです。

ティザービジュアルに戻りまして、宜野座、須郷、花城がドミネーターを持っていますよね。ギノや須郷さんがまだ刑事課にいた頃なのは理解できますが、花城は何なんでしょうか。なぜドミネーターを持っているのか不明ですが、まぁ助っ人として事件の捜査に手を貸していたと考えれば良いのでしょうか。ただ狡噛だけ銃火器を持っているので、行動課自体はあるのか、狡噛はどういった立ち位置で事件に関わるのでしょうか。狡噛以外の現行動課メンバーはドミネーターを持ち、狡噛は銃という、行動課の謎が深まるビジュアルです。そして、六合塚もまだ刑事課にいますので、ジャーナリストとして社会復帰する以前の話であることが分かりますね。

・事件の内容

灼と炯の二人が「俺たちの事件」みたいに言っていた事件がようやく描かれるのかと期待が膨らみますが、事件の具体的な内容はどういったものなんでしょうか。篤志さんは本当に炯の兄、輝(あきら)を殺害したのか、その後本当に自殺したのか。FIの灼の回想シーンを見た限りでは篤志さんは悪い人ではなさそうですし、輝さん殺害の罪を着せられている感はあります。

また3期のビフロストのやり方を見ている我々としては、篤志さんの死因が自殺というのも違和感があります。ビフロストに殺されたのかも、あるいはシビュラに取り込まれていたり…?とFIの回想シーンなどから思ってしまいます。

慎導篤志が免罪体質である説は、細呂木局長=篤志 説に繋がってくるので、また別のnoteで書くかもしれません。

そして、最終的には常守が勾留されるところまで話が繋がる必要がありますから、局長殺害事件に関わってくる内容にはなると思います。そして雑賀先生がどうして3期から出てこないのかというところもきっと描いてくれるでしょう!

また、キービジュアルの背景を見てみると、廃棄区画っぽい色をしています。シビュラは青っぽい寒色で表現され、その監視の行き届かないところはオレンジっぽい暖色で表現される傾向にあるので、おそらくは廃棄区画が関わってくるのでしょう。霜月が常守から引き継いだ廃棄区画の情報網や、入江執行官の話も少しはされそうです。

先ほど「行動課はあるのか?」という話をしましたが、ピースブレイカーによって今の行動課が生まれたみたいなセリフも劇中にありましたので、今の行動課のメンバーがピースブレイカーと戦う話が「PROVIDENCE」なのかもしれません。そう考えると、灼や炯が公安局に入るきっかけとなった事件であり、行動課が生まれるきっかけとなった事件でもあり、常守が勾留されるきっかけとなった事件でもあるという超てんこ盛りな映画になるのでしょうか…。

・おわりに

まだまだわからないことだらけの「劇場版 PSYCHO-PASS PROVIDENCE」です。個人的にはマゲチカと雑賀先生が楽しみですが、やっぱり色々な謎がこの劇場版で明かされることを一番に願っています。

あと忘れてましたが、局長に却下されたはずのSG型ドミネーターをギノ持っていることにも一応触れておきましょうか。
霜月が提案したものの「危険すぎる」として実用には至らなかったドミネーター、FIにて少し登場しました。2118年で試験運用をして、その結果お蔵入りになったのでしょうかね。まぁこのドミネーターは複数の対象を一気に制圧する装置になってしまっているので、本来のドミネーターのような命の重さを実感する時間がないという、人を裁き時には殺すという手順の簡略化「軽さ」が危険な代物ですね。

それはさておき、今後の続報はPSYCHO-PASSラジオや公式ツイッターなどを待ちましょう!

3期で生まれた謎、まだ明かされていないことはこちらの動画でまとめていますので、良ければご覧ください。
(コメント欄にて訂正があります)

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