剣盾S18シングル 115位/2014pt パッチのハイプレス構築

今シーズン初めてレート2000pt超えを達成できたので、思考の整理も兼ねて構築記事にまとめた。

画像1

コンセプト

■構築の始点:パッチラゴンの圧力
圧倒的な火力を誇るパッチラゴンに惚れ込み、パッチラゴンを始点としてパーティーを構築した。パッチラゴンは等倍以上のポケモンには受け出しを許さない圧倒的な火力が魅力。一方で苦手ポケモンもはっきりしており、対策すれば比較的容易に止まってしまう。このようなポケモンは相手の選出への圧力が強く、対策のポケモンを1~2体採用させる能力が高い。そこで、今回のパーティーでは以下の3点をコンセプトとしてパーティーを構築した。

パッチラゴンの選出圧力を利用して選出段階で優勢に立つ
・基本的に有利対面を作りながらサイクルを回す
・不利対面や試合を決め切れる対面でダイマックスを切り、優勢に立ち試合を決定づける


■選出圧力による効果
パッチラゴンの苦手なポケモンは以下の3種類に分類される。

1. タイプ一致技(電・ドラゴン)を半減・無効化する物理受け
2. 弱点をついてくるパッチラゴンより高速なアタッカー
3. 弱点をつけない高耐久・高火力・鈍足アタッカー

この分類から整理すると、相手の選出は以下の4通りに絞られる。

a. 超高耐久物理受け1体(主にカバルドン)
b. タイプ受けを絡めた2体(主にランドロス or ドサイドン and カプレヒレ)
c. 展開を含めた2体(主にラグラージ and アーゴヨン)
d. 相性有利なダイマックス要因1体(主にミミッキュ or ドラパルト or ポリゴン2)

■対策の対策
今回の構築においてパッチラゴンは囮であり、特別刺さる地面のいない構築や受けループ以外に対しては選出しない。
一方で相手はa~dを含めた1,2体にサンダーやエースバーンを加えた3体で来ることが多いので、そのような構築に強めなパーティーを組んだ。

パーティー紹介

#1 パッチラゴン
・特性 :
はりきり
・調整 :ようき A252 D4 S252
・実数値:165-152(252)-110-90(-)-91(4)-139(252+)
・技  :逆鱗、電撃嘴、つばめがえし、火炎放射
・持ち物:命の珠

この構築の表のように見えて裏の軸。受けループや電気の一貫が取れるパーティー担当。選出率は低かったが、相手の選出を限定するという大きな活躍をした。また、選出時には大いに暴れてくれたので満足している。テンプレ型。

#2 ガラルマタドガス
・特性 :ふゆう
・調整 :ずぶとい H252 B252 D4
・実数値:172(252)-99(-)-189(252+)-105-91(4)-80
・技  :ワンダースチーム、火炎放射、鬼火、黒い霧
・持ち物:黒いヘドロ

パッチラゴンの相棒、兼パーティー単位で若干重めなウーラオス対策、兼詰み構築対策。ドラゴン技・地面技を無効化し、物理ポケモンのダイマックスを受けきることができる。特殊耐久が脆いので注意。技は炎タイプ以外に打点を持てるような構成にした。身代わり持ちのクレセリア意識でクリアスモッグから黒い霧に変更。ただし、ガラルマタドガス採用後は1度もクレセリアに遭遇しなかった。選出機会は少なかったが、のろいカバルドンを逆に詰ませたり、ランドロスを機能停止にしたり積み技に弱めなテッカグヤにはできない活躍を見せた。知名度が低く、3桁順位でもダイアースを打ってきてくれた人が2人もいた。

#3 ポリゴン2
・特性 :ダウンロード
・調整 :ひかえめ H244 B32 C220 S12
・実数値:191(244)-90(-)-114(32)-168(220+)-115-82(12)
・技  :トライアタック、冷凍ビーム、放電、自己再生
・持ち物:進化の輝石

相手の選出に自信がなかったときの便利屋さん。カプレヒレ対面で瞑想を積まれて負けないようにCに厚い調整にしたが、勝率はそこまで高くなかった。マイナーポケモンにめっぽう強かった。コバルオンのA+2ダイナックルとA+3インファイトをダイマックスして受け切ったときは逆に悲しくなった。ポリ2対面や怪電波持ちサンダーと不毛な運ゲをすることが多かった。改善の余地が大いにあり。

#4 水ウーラオス
・特性 :不可視の拳
・調整 :ひかえめ A252 D4 S252
・実数値:175-163(252)-120-91(-)-81(4)-149(252+)
・技  :水流連打、インファイト、冷凍パンチ、とんぼ返り
・持ち物:こだわりスカーフ

このパーティーのMVP。パッチラゴンがよぶ地面タイプ(a,b)に強く出る&パッチラゴンの苦手なアタッカー(d)を大きく削るために採用。またドラゴンタイプにも強い冷凍パンチを採用した。カプレヒレに何もできない技構成だが、サンダーとの役割分担で割り切った。ダイマックスを想定されないので、ドラゴンタイプ対面での奇襲が刺さった。また、締めに残すことでスイーパーとしても活躍した。

#5 サンダー
・特性 :静電気
・調整 :ひかえめ A252 D4 S252
・実数値:197(252)-99(-)-137(252+)-159-111(4)-120
・技  :ボルトチェンジ、暴風、火炎放射、羽休め
・持ち物:オボンの実

カプレヒレを始めフェアリー(b)やその他の物理アタッカー(@1)を削るために採用。その役割は概ね果たしてくれたが、カプレヒレに瞑想を積まれるとたいして削れないのが懸念点。ポリゴン2にも安定しないので、怪電波や充電を採用しても良かったと思っている。改善の余地あり。

#6 マンムー
・特性 :厚い脂肪
・調整 :ひかえめ A252 D4 S252
・実数値:197(252)-99(-)-137(252+)-159-111(4)-120
・技  :ボルトチェンジ、暴風、火炎放射、羽休め
・持ち物:オボンの実
・引用 :大天使@紐付け垢移行 さんの育成論

サンダーやアーゴヨン、ウツロイドといった特殊アタッカー(c)やランドロス(a,b)やガブリアス(d)といった氷4倍を役割対象とするポケモン。予想外の硬さでダイマックスを受けきり、返しでワンパンするというこれ以上ない働きをしてくれた。一方でエースバーンやウーラオスといった物理ポケモン(@1)には大きく隙を見せた。

立ち回り

基本選出:水ウーラオス、サンダー、マンムー or ポリゴン2
裏選出:水ウーラオス or ポリゴン2、ガラルマタドガス、パッチラゴン


■基本選出
ウーラオス・サンダーで相手を削り、戦況を一気に傾けるためにダイマックスを切った。
水ウーラオス

・有利対面かつ相手の受けが効かない場合:水流連打 or インファイト or ダイマックス
・有利対面かつ相手の受けが効く場合、不利対面:とんぼ返り
 →基本的に相手が物理ならサンダー、特殊ならマンムー or ポリゴン2
サンダー
・有利対面かつ相手の受けが効かない場合:ボルトチェンジ or 暴風
・有利対面かつ相手の受けが効く場合、不利対面:ボルトチェンジ or 素引き
→基本的に相手が地面・岩ならウーラオス、それ以外はマンムー or ポリゴン2
マンムー or ポリゴン2
・有利対面:つっぱり
・不利対面:主にサンダー引き

■裏選出
サイクル性能が低めのパッチラゴン以外の2体で若干の削りを入れ、適切なタイミングでパッチラゴンのダイマックスを通す。
水ウーラオス
・有利対面かつ相手の受けが効かない場合 or 自分の受けが効かない場合:水流連打 or インファイト
・苦手な物理タイプ:とんぼ返り→ガラルマタドガス
ガラルマタドガス
・有利対面、または不利対面:相手に積まさずにやけど or 削りを入れる
パッチラゴン
・有利対面、または不利対面:ダイマックス

反省

基本選出が瞑想カプレヒレやDLポリゴン2に隙を見せた。サンダーに怪電波があればもう少し楽だったと思う。またポリゴン2の選出意図・育て方が曖昧で中途半端な使い方をしてしまった。HBにしてイカサマを入れるなど、役割対象をはっきりさせたい。
ただ、今シーズンは初のレート2000越えを達成できて嬉しいシーズンになった。今後はよりオリジナリティのある構築を作れるようになりたいと思う。

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