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「男性への性教育事業」:第一回ワークショップを実施

みなさんこんにちは!ソルト・パヤタス ボランティアの川﨑です。

先日、ついに「男性への性教育事業」のワークショップの一回目を実施しました。開始まで「参加者が約束通りに来てくれるか」「ワークショップの内容に不満を抱かないか」など色んな不安がありましたが、結果的に参加者に楽しんで学んで頂けたようです。

第一回ワークショップのカリキュラム

  • ワークショップの目的の再確認

  • 参加者の期待値チェックと参加にあたってのルールの確認

  • 経済リテラシーについて

経済リテラシーのセッション

ソルト・パヤタスの性教育事業で特徴的なところが、全6回ワークショップのうち、最初の3回は直接的に性教育を教えていというところです。宗教的な背景で性教育というものを学んでこなかった、ましてや既に所帯を持つ成人男性たちに対し、性教育を第一回目ワークショップから教えてしまうと、参加者のモチベーションが下がってしまうと考えています。
そこで、参加している男性にもメリットが感じられるように「経済リテラシー」のセッションから始めることにしました。

ワークショップの目的や自己紹介を一通り終えたところで、参加者の男性たちに「経済リテラシー」というフレーズを聞いたときに何を思い浮かべるか尋ねてみました。

参加者の回答:
・家族のための安定した生計
・子どもの教育支援
・ビジネス、経費
・学用品の支払い
・お金の管理

回答に共通しているのはお金、経費、家族のサポートという点です。金融リテラシーの本質は、「自分自身と家族のニーズをサポートするために資金を管理すること」です。

第一回ワークショップを終えて

参加者の中には就学経験がなく、読み書きができない方もいましたが、他の参加者からサポートを得ながら、ワークショップに参加をしていました。
驚いたことに「有益な情報を得られるワークショップだと思うので、友人も連れてきたい」という感想を参加者からいただくことができました。
今回の性教育事業ではワークショップ修了後に金銭的なインセンティブを用意しているため、参加者を限定する必要があったのですが、もしかするとインセンティブの有無によって然程のモチベーション向上にはならないのかもしれません。まだ第一回目ワークショップを終えたところなので、結論付けるには時期尚早ですが、そういった可能性も考えながら11月の最終セッションまで実施していきたいと思います。

また、ソルト・パヤタスにとっては初めて男性向けのワークショップでした。
普段女性しか集まらないパヤタスの事務所内でこんなにたくさんの男性が集まるなんて、以前では考えられない光景でした。
そして、参加者の反応も非常に良く、主催者側の私たちが一番驚きを隠せませんでした。私たちが今まで実践してきた女性エンパワーメントの意義や意味も再考するタイミングが来ているのかもしれません。
引き続き、我々の活動自体を批判的に捉え、第二回、第三回ワークショップの内容を昇華させていきたいと思います。

次回は第二回ワークショップ内容をお伝えします!

第一回目のワークショップ内容は下記からご確認いただけます。
English ver. /Filipino ver.


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