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「男性への性教育事業」:第五回ワークショップを実施

みなさんこんにちは!ソルト・パヤタス ボランティアの川﨑です。

「男性への性教育事業」の第5回ワークショップを行いました。今回は、「性と生殖」について話し合いました。

以前の記事「フィリピンで男性へ性教育事業が必要な理由」でも触れたように、フィリピンの男性は性教育へのアクセスが制限されています。また、カトリックの信仰を持つ彼らは、性教育がタブー視されていることにどのように感じているのか、考えました。


第五回ワークショップの目的

「性と生殖」というテーマについて学びます。

  1. 男性の「性と生殖」について基礎的な概念を理解する。

  2. 避妊方法や安全な性行為、そしてかに関する問題について議論する。

  3. 男性が「性と生殖」にアクセスする際に感じる障害や困難についても分析する。

理想的な家庭とは?

導入のアクティビティでは、ファシリテーターは参加者に対して、「理想的な家庭」に関するアイデアを紙に描き、他の参加者にプレゼンテーションするように促しました。このアクティビティを通じて、参加者が家庭に対してどのような優先事項や懸念を持っているかを理解することができます。

父親が回答した理想の家庭像は以下です;

・自分の家と車を所有すること
・家族全員が住める美しい家を持つこと
・子供たちに高品質な教育を受けさせること
・子供たちが教育を終えること

「性と生殖」について

性感染症のリスク、性行為、家族計画と避妊方法について学びました。

第五回ワークショップを終えて

参加者とスタッフから寄せられたフィードバックをまとめました。

参加者の感想;

・これらのトピックについて知っていることが大切だと感じました。
・「性と生殖について」の知識が深まりました。

今回の「性と生殖」に関するワークショップは、男性への性教育事業のメインテーマでした。一番重要な内容にたどり着くまでに約5ヶ月間をかけてきましたが、結果的には「家計管理の重要性」から「性教育」に話を展開していくというプロセスが重要だったと思います。
コミュニティに住む男性にとっては、宗教的な理由から性教育を受けること自体が初めて。センシティブな内容だからこそ、遠回りをすることが必要で、ワークショップの順番次第で男性にも性教育が受け入れられるということがわかりました。

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