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追憶 ①

桜の季節。出会いと別れの季節。
電車も通っていないような田舎から都会に繰り出してきた私。 今までの自分は全て地元に置いてきた。思い出したくない記憶も、大事にしたい思い出も。 この新しい土地で素敵なことだけ拾って歩きたい。

新しく一人暮らしする部屋はダンボール箱が積まれた部屋は殺風景でなんだか狭く感じた。 この土地に越してからは忙殺される毎日を過ごし、休日は何もせず部屋で外の揺れる木を眺めていた。 太陽が沈む頃、部屋のチャイムが鳴った。

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