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病者と病院の守護の聖人  聖カミロ・デ・レリス

こんにちは、Salt運営委員の小林由加です。今日は私の推し聖人,
聖カミロ・デ・レリスを紹介します。カミロは1550年にイタリアに生まれました。13才でお母さんを亡くし、お父さんは軍隊の士官でした。18才の時にお父さんと同じよう軍隊に入りましたが、かけ事が大好きで、持っているお金をすぐに使い果たしてしまう悪いクセがありました。

21才の時に戦争で足を負傷して、ローマのサン・ジャコモ病院に入院しました。足の傷が良くなると病院を手伝いましたが、再び戦争に参加します。そして、持っていた全てのお金をかけ事で失ってしまいました。

全財産を失ったカミロはカプチン会修道院の下働きとなりました。そして、25才の時に神の愛を体験し、カプチン会に入会。ところが、足の傷が再び悪化したため、サン・ジャコモ病院に入院することになりました。

この2度目の入院の時、喜びの聖人と呼ばれるフィリッポ・ネリに出会います。それから、カミロはカプチン会をやめて病人の看護をする決心をします。さらに、フィリッポ・ネリのすすめにより、神学を学んで司祭となり、「聖カミロ修道会」を創立しました。

喜びの聖人 フィリッポ・ネリ

カミロは「病者のよき看護のための規則」という本を書きました。病院を清潔にすること、伝染病の患者の隔離、病室の換気、病人の食事の改善、病人にかかわる人は充分な教育が必要なこと、体と心のケアが大切なことなど・・・。今では当たり前のことですが、当時としては画期的な看護の改革であり、看護の歴史を大きく進歩させたと言われています。

若い頃はかけ事で全財産を失い、足の傷を負うなどの苦労もありましたが、神さまの愛によってカミロは変わったのです。イタリアでペストやコレラなどの病気が流行する時、病気の人々をなぐさめ、勇気を与え続けたカミロは、生涯足の傷が治らないままに、64歳で亡くなる時まで病気の人々を助け続けました。

戦争の時、味方の世話をしても敵の看護はしない人々に対して、カミロは「よきサマリア人のたとえ」によって、イエスさまがすべての人を助けるようにと呼びかけていることを訴えたと言います。わたしもつい知っている人や仲の良い人ばかりを助けています。自分が知らない人であっても、だれでも困っているならば、助ける聖カミロのようになりたいです。

https://www.camilliani.org/en/

聖カミロ修道会のHP




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