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スーザン・バーレイ『わすれられないおくりもの』

カトリック教会では、11月は死者の月。亡くなった方を思い起こし、神さまのもとで安らかでおられるようにと祈ります。亡くなった方を思い出して悲しくなることもありますが、亡くなった方との思い出に勇気をもらうこともあります。そんな勇気をくれる絵本が『わすれられないおくりもの』です。

主人公のアナグマは年を取っていて、「長いトンネルのむこうへといくよ」と、ともだちに手紙をのこして、遠いところへと旅立ってしまいます。そして、アナグマのともだちはみんなとても悲しみます。春が来て雪がとけ、おたがいに集まれるようになると、みんなで集まってはアナグマとの思い出話をするのです。動物たちがどんな話をするのかは、ぜひ絵本を開いてみてください。

11月に亡くなった方を思い出すことは悲しいことではあるけれど、亡くなった方との間には素敵な思い出がいっぱいあること、それを思い出すことで元気に生きる力も出てくることを教えてくれる絵本です。

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