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【雑記】第14回ウディコンのイチオシ つづき

 前回は私の好みど真ん中で物語性が高めの3作品を紹介しました。今回はもうちょっと幅を広げつつ、カテゴリを分けてピックアップします。並び順は何となく好み度で並べていますが、あまり気にしないでください。

↓前回


物語が魅力的な作品

【6】ソウテン鏡事件
探索アドベンチャー。4時間。推理、ミステリ系の物語として面白いです。過去と未来を繋ぐ鏡というSF要素がありながら、突飛ではなく地に足のついた理論が展開されます。ラストで一気に真相の解説が入るので、しっかり推理しておかないと置いてきぼりになります。私には鏡の謎は解けませんでしたが、十分に想定しうる内容で、納得感がありました。

【2】Megalopolis
ノベル×RPG。4時間。熱量を感じる描写が魅力的です。感情の迸る勢いのあるシーンの描写にグイグイと引き込まれます。反面、詩的というか、持って回った表現も多いので、好みは分かれそうです。陰惨とした雰囲気が漂う世界観にマッチしていて私は好きです。RPGパートの難易度は少し高めですが、リトライ性が良く、オーソドックスな攻略法が通用するので詰まりにくいです。

【24】ウルファールの冒険
探索アドベンチャー。2時間。サンプルゲーム風のマップでバグに突っ込むという時点でかなり面白いのですが、バグをすべて見つけた際のイベントが特に良いです。


頭を使うのが楽しい作品

【51】脳筋魔法使いは進学したい
ローグ系ノンフィールドRPG。2時間。すべての行動がダイスの出目次第なのですが、その運をコントロールする手段が複数用意されています。魔法でダイスの目を操作したり、消耗品でダイスを振りなおしたり、ダイスの基本個数を底上げしたり。プレイするごとに無限の戦略が生まれます。今回のスルメゲーNo.1。

【46】フォゲコマ!
パズル×RPG。2時間。「はなす」「どうぐ」「つかう」などのお馴染みのコマンドを拾い集めながら邪神討伐を目指すパズルチックな作品です。目的のための手段が複数用意されているので、どう進めるのが最適かを考えるのが楽しいです。低難易度がチュートリアルを兼ねているので、段階的に遊ぶのがおススメ。

【20】ベジダンッ!
オートバトルRPG。2時間。プレイヤーが手出しできるのは、パーティ編成と戦闘中の補助のみ。それでいて、高い戦略性があります。というのも、キャラクタごとの行動原理(AI)が明示されているからです。ランダムなオートバトルではなく、事前に仕組んだ戦略通りの展開になります。毎ターンのコマンド選択をしなくて済む分、通常のRPGに慣れている人ほど快適に感じるかもしれません。

【16】カードカプラーアリス
カードバトルRPG。5時間。2人1組の2チームから好きなチームを選んで攻略します。道中のザコも強いので、適宜バディと交代して消耗を抑えながら進むタッグバトル風味。後半へ向けて難易度が上がり、それに合わせてギミックが解放されてゆく構成になっており、初心者でも奥深い戦略性を体験しやすい工夫があります。

【52】割烹活法・神ノ七草
RPG。2時間。状態異常を使ったパズルのようなオリジナリティあふれる戦闘システムです。敵キャラのバリエーションが豊富で、ボスを倒すための食材集めすら楽しい。ボスキャラのギミックを看破したときのグラフィックの変化もとても楽しいです。頭を使うゲームの枠に入れましたが、ワクワク感が何よりの魅力だと思います。

【44】宝珠使いシズクのかえりみち
RPG。4時間。画面下でパズルを解いて、その結果がRPGのコマンド選択の代わりとして機能するという独特なシステムです。一筆書きじゃないパズドラにスキルのバリエーションを持たせたようなイメージ。レベル1のスキルだから弱いとは限りません。状況に応じたスキルセットの付け替えと取捨選択が楽しいです。陣形マニア垂涎の要素もあります。

【25】メイドインザフィアー
ローグ系のノンフィールドRPG。2時間。操作キャラは2人のメイドさんから1人を選べます。HP(体力)とSP(満腹度)を管理しながら館からの脱出を目指します。序盤はシビアなバランスで、迂闊にゾンビと戦えないし、食料も乏しいですが、軌道に乗ればサクサク。と、思いきや引きが悪いとピンチに。ローグ系の醍醐味が楽しめます。


とにかく楽しい作品

【54】ショートファンタジー 刻と天賦の綺譚
RPG。5時間。RPG、スロットマシン、ブロック崩し、レース、などなど沢山の要素が盛り込まれています。シナリオの振れ幅もシリアスからギャグまで。短い文章では表現しきれない規格外なゲームですが、とにかくエンターテイメント性が最高です。

【1】天上奥義伝
SRPG。2時間。六角形マスから成る1画面フィールドで操作キャラ2人というコンパクトで遊びやすいつくりです。ケモキャラをはじめとする、ふわふわと可愛らしいグラフィックと王道ストーリーのコラボレーションが楽しいです。スパイスとして、かなりの「苦み」が加えられているのですが、それを含めて清々しい後味なのが好印象でした。ちなみにグラフィックも満点。バランスの良い傑作。

【60】うさぎパンチ
アクション。1時間。ゴーイングマイウェイ。何でもかんでも殴って解決する可愛いうさぎさんのボクシングゲーム。いや、ボクシングか? 細かいことは気にせずにスカッとできます。ニンジンもオオカミもクルマもチャンピオンもぶっとばす! 長さもほどよくダレずに遊べます。

【3】オトリズム
音ゲー。エンドロールまでは30分。収録曲30以上。判定が優しいので、難易度1~3あたりを選べば初心者(私)でも楽しめます。リズムに乗ってキーボードをタンタンと叩く楽しさ。洗練されたインタフェースがこの面白さを支えていると思います。


雰囲気やグラフィックが魅力的な作品

【12】陰都見聞録
RPG。2時間。3Dマップで仄暗い地下世界が描かれます。地下世界の住人は意外と暢気というか、憎めない雰囲気なので、観光旅行のような気分で歩き回るのが楽しいです。ゲームというより、本当に見聞録という印象。

【28】ブラックレイン
RPG。4時間。昭和レトロなポストアポカリプス世界を旅する少女2人の物語。サイバー、ミリタリ系の要素もたっぷりです。PC端末の描写など、こだわりが凄いです。ゲームを起動した瞬間から圧倒されます。その分、操作性は犠牲になっていますが、気にならなければおススメです。

【30】HOLLOW LONGING
探索アドベンチャー・ノベル。7時間。精神的ディストピアと物質的ディストピアが描かれる、薄氷の上の楽園の物語。マップの美しさは今回随一でしょう。歩くだけで感嘆のため息が漏れるほどです。要所で表示されるドット絵の精緻さ、美しさ、迫力も抜群です。おまけイベントも豊富です。

【29】フィッシュ・フックは涙しないRE
探索アドベンチャー・ノベル。4時間。異世界に落ちた人間を助ける役目を持つ「ツリバリ」くんと、その周囲の人々の人間模様を描いたドラマティックな作品です。温かみのあるイラストが魅力。ホラー要素が少しあります。

【42】竜と仔共の小さな冒険話
RPG。4時間。ドラゴンとショタが好きならプレイして間違いなし。敵キャラは荘厳かつ美麗に、子どもたちは丸っこく可愛く描かれます。絵柄の振れ幅がすごい! ただし、戦闘バランスが常識外れなので用法容量にはご注意ください。敵のHPは1億~10億くらいあると思って挑みましょう。慣れると999999ダメージ連打が楽しいです。

【63】MoonCaliz -ムーンカリス-
リズムゲーム×探索アドベンチャー。3時間。失われた記憶を探して、少年2人が幻想的な世界をさ迷います。美麗かつ動きのあるグラフィックという意味で圧倒的なクオリティ。残酷な描写、ボーイズラブ描写が多いので、苦手な方は注意。好きな方は、いくらでもイチャイチャできるので最高です。ただし、見た目より精神年齢は高めです。


おわりに

 書き終わって数えてみると20作品になりましたね。頭を使うのが楽しいゲームの枠で面白い作品が多すぎるし、グラフィックがモンスター級の作品も多すぎるんですよね。これ以上削りようがない。
 カテゴリ分けしましたが、実際に遊んでみると印象が違うかもしれません。長所は短所に、短所は長所になりうるものなので。私と同じ魅力を感じてもらえたら嬉しいですし、もしまったく別の魅力を感じ取ってもらえたら、それも面白いなと思います。
 この後は、個別に詳しめの紹介・感想をまとめていければなと思っています。頑張っても週に1本くらい。もしかしたら月1くらいになるかもしれませんが、気が向いたら覗いてください。


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