シングルモルトウイスキー グレンフィディック12年

今日は「シングルモルト」について

グレンフィディック 12年
Glenfiddich
スコットランドで造られたウイスキーを「スコッチウイスキー」と呼びます。
スコッチウイスキーの恐らく最も有名なシングルモルトウイスキーではないかと思います。
店主が今も覚えているのは、26才でハワイに旅行した時、その当時の上司にこのウイスキーを買ってきてくれと頼まれました。
その頃は、免税店で安く買えるのは3本まで。
その時に買ったお酒は今も覚えています。
グレンフィディックと、バランタイン17年、シャボーXOだったと思います。
バランタインはフィネストとしか飲んだことなく、17年の丸いボトルがあこがれだった頃です。

さて、グレンフィディックの話に戻ります。
グレンフィディックは、スコッチ・シングルモルトウイスキーです。

シングルモルトというのは、とてもよく聞かれるワードです。
この言葉は「シングル」と「モルト」という二つの言葉に分けて説明しましょう。
まず、「モルト」これは麦芽(ばくが)のことです。
漢字で表記するとわかりやすいですね。麦の芽です。麦ではないのです。
麦はスコッチウイスキーの場合、大麦に限定されます。大麦はbarley(バーレイ)です。
モルトも大麦ですが、芽が出た大麦でmalt(モルト)です。
スコッチウイスキーでは必ず大麦の麦芽、すなわち芽が出た大麦を使います。
なぜか、それはウイスキーの製造工程にかかわることです。
それはまた、どこかで書きます。

そして、シングルモルトの「シングル」。
これは、一つの蒸留所ということを示します。蒸留所というのはウイスキーを作る工場のことです。
グレンフィディックはグレンフィディック蒸留所で造られたウイスキーです。
一つの蒸留所だけで造られたモルトウイスキーが「シングルモルトウイスキー」です。
酔ってる時にこの話をしても多分覚えていないと思います。僕もそうでした。
なぜ、一つの蒸留所だけで造られたウイスキーということを強調するのか。それは、二つ以上の蒸留所で造られたウイスキーをミックスしたウイスキーが存在して、それと区別するためです。
ウイスキーは、蒸留という工程を経て、アルコール度数60%~70%の液体になります。その時点では、透明の液体です。
それをオークの樽(スコットランドの法律ではそのように決められています)に詰めます。
そこで最低3年以上熟成されます。
グレンフィディック12年は、グレンフィディック蒸留所だけで造られ、同じ蒸留所でオークの樽に詰めて12年以上熟成したウイスキー樽を複数ミックスしたウイスキーということです。
イメージをしていただけましたでしょうか。
ちなみに、グレンフィディックは世界で初めて「シングルモルトウイスキー」を1963年に発売した蒸留所なんです。
それ以前はどうだったか、「ブレンデッドウイスキー」が主流だったのです。
「ブレンデッドウイスキー」については、またいつか書きます。

ということで、salon&bar SAMGHAの入門おすすめのシングルモルトウイスキーは「Glenfiddich(グレンフィディック) 12年」です。


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