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どうして給料が上がらないの?美容師の疑問にお答えします

原宿・表参道・池袋にシェアサロンを展開するSALOWIN代表の阿部です。また、美容室の稼働率を最大化させる「SALOWIN LINKS」というサービスも開始しました。

どうして私の給料は上がらないの?オーナーは高級外車乗り回しているから、儲かってない訳でもないし。。と、一回や二回、、いや100万回くらい思ったことでしょう。

実はこれ、オーナーが搾取している。という単純な理由だけではないので、今日はその辺りの構造について解説をしたいと思います。

店舗のキャパが決まっている以上は給料が上げづらい

美容室の売上は「客数×客単価」で決まっているのは誰でも分かることですよね。で、客単価ってどれだけ頑張っても限界がありますので、売上を伸ばすなら客数を増やすしかないのです。

しかしながら、客数も「席数」「スタッフ数」「営業時間」で上限が決まるんですよ。なので、自然とこの店舗での限界MAXの売上は**万円という感じで上限が決まってきます。

ということは、スタッフの給料を上げ続けても、売上は上限以上に増えないので、次第に人件費が経営を圧迫していきます。これを続ければ、最終的に赤字に転落してしまうってことです。

なので、美容師の給料を上げようと思っても、売上の限度がある以上は、毎年昇給させる仕組みなどを導入するのは不可能なのです。(一般的には、それを可能にするために出店を続けたり、すこーしずつ昇給させたりしますね。)

一度上げた給料は下げづらい

じゃ、売上が伸びている間は給料上げても良いんじゃないの!?と思うかもしれませんが、実はこれも難しいのです。

仮に、売上が上がったら給料も上げる。その代わりに、売上が下がった時は給料も下げますよ。という契約を締結したとします。

では、売上が全盛期と比べて半分くらいになってしまったから、給料も半額にできるか?と言えば正直なかなか”難しい”のです。

出来ない。という訳ではなく”難しい”と記載した理由は、確かに、会社の経営悪化による給料の減額は、上限の定めがないので、半分に減らすことは可能です。しかしながら、過去の判例などを見ると、10%くらいが上限なんですよね。

その、基準となる法律が、労働基準法第91条に記載される以下の内容です。

「就業規則に労働者の給料を制裁により減額する旨を定める場合は、減額は1回の額が平均賃金の1日の半分を超え、総額が1賃金支払い期における賃金の1/10を超えてはならない。」

つまり、1日だけ減給する場合は半額までOKだけど、1ヶ月分減給する場合は10%までね。という話です。

給料が30万円の美容師さんを例にすると以下の通りです。

・1日分の減額上限:10,000円×1/2=5,000円
・1ヶ月分の減額上限:300,000円×10%=30,000円

ということなので、経営悪化による給料の減額と言っても、せいぜい10%ずつしか下げられないので、一度上げてしまうとかなりリスクになるのです。

じゃ、オーナーの給料下げればいいじゃん

はい、これも間違ってはいません。確かに、過剰に取りすぎているオーナーさんもおりますが、基本的に1つの物件を作るために2000万円くらいのお金を使っている訳ですね。

多くは、借金をしてお金を用意している訳なので、連帯保証人にオーナーが入ってます。加えて、不動産契約も連帯保証人が求められますので、こちらもオーナーが入っていることでしょう。

なので、会社が倒産したら、一気にオーナー個人に多額の請求が来る。ということです。

このような時にオーナーに蓄えがないと自己破産してしまうことから、給料をもらいながら貯金しているケースが多かったりしますね。

嘘だ!高級外車乗り回してるもん

おそらく、この高級外車は会社名義でしょう。要は、節税目的で会社の所有物として社用車を購入した。という扱いかなと思います。

ならば、その購入費用を従業員の賞与として還元すれば良いじゃないか!という話は確かにあります。

一方で、高級外車を一括で購入し会社所有にしている場合、万が一、会社の経営が傾いた際は、車を売却してお金を作ることも出来ます。

なので、従業員に賞与として配るくらいなら、資産を保有してヤバイときに備えておこう。という考えが働くのも一理あるんですよね。

他のサロンの方が給料が高いけど?

ここまで解説した前提がありつつも、スタッフに出来る限り還元している美容室も存在します。

これは、オーナーの考え方次第ですね。

会社に金を残すのか?従業員に還元するのか?どちらも間違っていません。なぜなら、従業員に利益を還元しても、その給与額に慣れてしまうからです。

人と言うのは基本的に、給料が30万円であれば30万円の生活をしますし、40万円であれば40万円の生活をします。この程度の給料の違いだと、日常生活での充足度ってあまり変わらないので、結局はもっと高い給料を求めることになります。

もちろん、それが原動力で仕事を頑張る。という考えは出来るのですが、結局、1人から生まれる収益が決まっている以上、やる気を出しても数字に大きな変化が生まれないかもしれないのです。

それなら、会社に金を残しておき「いざ」、という時に備えたり、出店などに投資した方が費用対効果が大きいと考えることもできます。むしろ、会社で投資を行い、規模を拡大させた方が、役職者を増やすことが出来ますので、将来的に受け取れる給料額は増えるかもしれないのです。

なので、経営者の判断次第になる。という訳ですね。

このように、美容室の場合は、基本的に1店舗が半永久的に成長する。ということはありえませんので、もし、給料を増やしたいなら、多店舗展開している会社に行かないと無理です。

もしくは、シェアサロンなど高還元のサロンで働くことです。

今の美容業界は以前よりも選択肢が増えていることから、自分自身で適した環境を見つけることが重要でしょう。

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