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ホットペッパービュティーはなんで割引しないんだよ!リクルートもヤベー状況なんだよ!って話

原宿・表参道・池袋にシェアサロンを展開するSALOWIN代表の阿部です。また、美容室の稼働率を最大化させる「SALOWIN LINKS」というサービスも開始しました。

新型コロナウィルスにより美容室は壊滅的なダメージを食らっております。そして、自分のサロンを守るために「ホットペッパービュティーを値下げしろ」的な声も強まっていると思います。

実際、値引きしてくれたら私はすごく嬉しいです。

とは言え、リクルート側の声って完全に無視されているな。とも思います。そこで今回はコロナでリクルートが食らってしまうダメージを考えてみたいと思います。

リクルートはライフスタイルに密着した事業を展開

もう言うまでもありませんが、リクルートは「就職・転職・結婚・旅行・不動産・美容・車」等のライフスタイルに関連した事業を行っております。

はい、もう分かると思いますが、おそらく全事業相当なダメージを食らうことが予想されます。

掲載課金の事業などもあるので、今現在大幅な売上減少が発生しているか分かりませんが、これから数ヶ月の間でガンガンダメージが顕在化していくことが予想されます。

特に、どこがどんな感じでやばいのか?2つの事業を見てみようと思います。

大打撃1.人材派遣事業

まず、リクルートという会社は売上の50%が人材派遣です。そして、ここが相当やれるはずです。

人材派遣は、リクルートが得るマージンも上乗せされる訳なので普通に雇用するよりも高コストです。それでも企業が派遣社員をなぜ使うのか?

答えは簡単で、契約解除がしやすいから。

新卒採用が見送られている状況で派遣社員が残れると思う方が不自然ですからね。派遣の契約解除は間違いなく発生します。

これによって、リクルートの柱の1本が一気に揺らぐ訳です。

大打撃2.メディア&ソリューション事業

これは、マッチングメディアが該当する領域ですので、ホットペッパービュティーだけでなくSUUMOやゼクシィ等の媒体が該当します。

要は、リクルートの広告事業ですね。

こちらに関しても、確実に大打撃なのは分かると思います。美容室に起きている状況は、結婚式場でも不動産でも飲食でも旅行でも起きてますので、どの業種も掲載料引き下げや掲載停止を考えていると思います。

しかもホットペッパービュティーはメディア&ソリューション事業の中でも右肩上がりの成長事業です。

もし、私がリクルートの社員ならば、「潰れた場合の損失」と「減額した場合の損失」を天秤にかけると思います。

そのため、リクルートがホットペッパービュティーの減額をしないならば、契約事項云々ではなく、単純に減額するよりもある程度潰れる分のダメージを吸収した方がダメージが少ないと考えているのではないでしょうか?

逆にもし減額する。という対応を発表をするならば、正直、コロナはめっちゃ長期化するし美容室も引くほど潰れる。と予測しているかもしれません。

それを裏付けするために「サロンボード」や「Air系サービス」で各店舗のデータを吸い上げ秀才達が何度もシミュレーションしたはずです。

したがって、減額しない。という判断の方がもしかしたらまだ生き残れる美容室が多い。と判断しているかもしれないのです。

逆であった場合は、、、おそらく1年近くは売上ゼロでもやっていける預金が必要なレベルかもしれません。

そう思ったら4500億円の融資に動きました

はい、やはりです。

派遣と広告の売上低下を見込んで4500億円の融資を受けています。記事によると2019年12月時点での現預金は4000億円ですので、一時的に8500億円近くの預金を備えコロナに対処するつもりでいます。

相当な長期戦を覚悟しているのだと思います。

ちなみに、リクルートの販売管理費は2019年3月で9500億円くらいです。節約して8500億くらいかな?売上ゼロにはならないので、やはり1年以上の資金を蓄えた。と考えた方が良いでしょう。

コロナは想像以上の長期戦を覚悟するべきかもしれません。。

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