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まいっちんぐマッチング

先日社内の雑談の中で、映像の仕事に携わる自分たちが思いのほかプラ―べートで番組や映像作品を見れていないことに気が付いた。
昔々、わたくしが初めてペーペーのADとして番組の仕事に関わった時、MAの最後の最後のプレビューを観ながらチーフディレクターが

「おい、テレビって大変だろ。もう寝っ転がってテレビ見るなよ!」

と言い、
へいへい。と心の中で生返事をした私でありましたがディレクター様その節はすみません
今や寝っ転がるどころか何個も用事をこなしながらの“ながら再生”も少なくなく、状況はむしろ悪化しております。

しかしながらこれだけのコンテンツが世にあふれる昨今では、「観たい」「面白そう」と心に引っかかるものをすべて摂取するのは難しく、そうなってくると欲しいと思うのは、
「あーたはとりあえず今コレ観てみるといいと思う。もし気に入ったら次はコレを観てね。逆にイマイチだったらコッチかな。コレは死ぬまでに観ておけばいいと思う。」
という情報である。今流行りのマッチングというやつである。

正直、ネットやSNS上では、閲覧履歴や検索履歴から当人の趣味嗜好に寄り添ってくれるような広告などが既にありますし、自分も心を動かされたりします。
でもそれはマッチングとは違うと思うのです。

あわよくば、とか、もしかして、とか奥ゆかしいお気遣いは要らないです。
人間の感情や気分て波がありますがそれもふまえて割と本気で向き合いますので、本気でオススメしてくれませんかね。

あと、一昔前のAmazonみたいに、
一度うっかり間違えてタップしたものを怒涛推し

好きなんでしょ?という有無を言わさぬ決めつけにより、ほとぼりが冷めるまで見慣れぬ画像で溢れかえるトップページ…

みたいなそういう大味なオススメもご勘弁でお願いいたします。

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