#5息子をセブ島留学に送ってみた(最終回)

みなさまお疲れ様です。
備忘録でつけたこちらの投稿、今回が最終回です。
高校生の息子が短期留学から戻り、結論としては、「思い切って参加させて本当に良かった」と思っています。

息子は、訳あって飛び級と以前の投稿で記載しました。 かなりの早産で産まれてしまって、成長がかなり遅かった事に加えて、誕生日に合わせて入学するシステムに沿って、ほとんど四歳児程度の成長段階で小学校に入学するなど、本当に親子共々苦労の絶えない育児期間でした。

身体は健康そのもので苦労はなかった点は本当に恵まれていましたが、メンタル面での弱さ、コミュニケーション力などは、同学年の子と比べて明らかに遅れたまま学校生活を送っていたため、いつしか、勉強面でも、運動面でも負け試合に慣れきる、ファイティングスピリットの無い性格が定着してしまいました。

学校で良い成績を取ることや、入試に打ち勝つには、退屈な作業をこなしていく事を否応なしに強いられるため、ある程度負けん気が無いと厳しいという事と、知力としても贔屓目に見ても、平均ぎりぎりの線であるとの医者の診断を受けての育児だったため、親としても付き合い方、育て方は、この10何年間暗中模索状態でした。

そんな中でも、ツアーでなく、ほぼ無茶振り状態で1人で飛行機に搭乗して、半分ビビりながらでも留学をしてきたというのは、うちの息子にとっては、一段と成長に向かわせる良い機会になったと確信しております。

下は、息子が留学を経て、学校の自由課題の為に書いた簡単な作文となります。
読んでみると、私に似て日本語が下手な部分が多く見られますので、提出時点では、たくさん添削して修正をいたしましたが、せっかくなので、原文を披露させてください。
うちと同様の悩みを抱えながら育児する方々が、乗り気で無いお子様を海外に向かわせるかどうか、悩まれてる場合の参考になれば、幸いです。

 英語力が、準二級すれすれという危うい水準で、現地のチューターと、歴史についてなど興味持って質問してきたようで、「フィリピンの人たちは、日本に占領された歴史はあるけど、占領をしてきた複数の国の中でも、日本の植民地時代に学んだことも多くあるという事実を教えてくれて、そういう事を知る機会ってなかなかないから、まじで貴重だった」と教えてくれました。
↓は、倅の宿題の抜粋です。

自分は7月25日から8月15日までの18日間セブ島に短期留学していました。
今回のレポートはそれについてまとめました。
セブ島について
まずセブ島とは、フィリピン中部のビサヤ諸島にある島のことです。首都マニラに次ぐフィリピン第2の都市です。一番のリゾートエリアは国際空港があるマクタン島で、セブ島と橋で繋がっています。公用語は英語とタガログ語(フィリピン語)となっており、地域によってはビサヤ語が公用語になります。
時差は日本の-1時間とほとんど変わらないです。
セブ島の気候はというと平均気温は26.5℃。基本的にTシャツ短パンで過ごすことができます。年間通して暖かく冬でも半そでで過ごすことができます。湿気がなくカラッとした気候であることも日本人に人気の理由です。セブ島の季節は6月〜11月の雨季と12月〜5月の乾季に分かれ、乾季は比較的気温も低く雨が少ないので過ごしやすい季節です。
セブ島に行った目的
僕がセブ島に行った目的は二つあります。
1.英語の四技能を高め、自身の勉強に対する意欲向上と将来使うかもしれない英語力を身に着けること
2.セブ島(フィリピン)特有の文化や歴史を理解すること
この2つをどうやって達成したのかについて次の項目にまとめています。
目的1の達成過程
生徒一人一人につく専属のチューターの授業を月火水木金毎週5日間受け、主にリスニングとスピーキング重視の授業を行っていました。午前はマンツーマン授業で午後は他の生徒の人たちとグループで英検対策の授業を行いました。また、そのほかにも英語の動画を視聴して感想を伝えたり、英語の説明書を読んで科学の実験をしたりと4つの形式の授業を一日12時間やり続けていました。ただ、ずっと勉強をし続けるというわけではなく、息抜きがてらにほかの生徒やチューターと遊ぶなどしながら会話するといった普段通りの過ごし方もできました。それに加え、他の生徒とホテルのシェアルームにいた時も英語だけしかしゃべれなかったのでそれも踏まえてリスニングとスピーキングが以前よりも力がついたと感じましたし、両方とも成人して仕事をもらうとなると必要なスキルになるので将来面で考えてもためになったと感じました。
目的2の達成過程
毎週土曜日に孤児院に行ってアクティビティをしながら同伴してくださったチューターからセブの孤児院についての現状や詳細を教えてくれました。具体的にはセブの孤児院が自分の行ったところと合わせて10カ所近くあること、孤児院の施設の大きさに比べれば孤児の数自体は少ないものの貧困や経済格差の影響からどうしても孤児が出てしまうこと、物価高の影響から孤児院の予算が割に合わないことが多いなどの懸念点や課題がありました。また、毎週日曜日にはセブの歴史的建造物や観光地を周り、セブ(フィリピン)の文化・歴史・地域社会・国際関連の知識を得ることができました。一番印象に残ったのはサンペドロ要塞です。450年ほど前のスペイン統治時代にスペイン人に建造されたフィリピン最古の要塞で港のすぐ隣にあります。また、マゼランがセブ島侵略のためにサンペドロ要塞を建てたといわれています。また、第二次世界大戦中3年間日本に支配されていた時期に野戦病院として使われていたことがあり、他国の植民地時代にもいろんな形で使われていました。これを見るに長い間植民地国の一部だったがわかりました。このサンペドロ要塞以外でもほかの観光地や有名な場所に行ったので歴史や文化だけでなく、観光業・セブの特色など日本との違いに興味がわきました。
 感想
セブ島の短期留学を受けて自分はただ単純に英語力を鍛えるだけでなく、その鍛えた力をどうやって使うのか、応用するのかについて学べました。また、日本ではない違う国での生活やその国の慣習なども身近に感じられてとても興味深かったですし、感動しました。この経験を生かして、来年の海外修学旅行のたびで自分の成長に磨きをかけたいです。

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