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喫茶店巡り #1

先日、喫茶店が好きな友達に案内してもらって、奥州市水沢の喫茶店巡りをしてきました。

Ogu-Ogu CAFE

本当はエーデルワイスでランチをしようと思っていたら、まさかの臨時休業。そこで、気になっていたOgu-Ogu CAFEへ。喫茶店の写真を撮るようになる前から知っていたお店。黄色い扉がアクセントになっていて、すごくかわいい。撮らずにはいられない。

店内もオシャレで、アットホームな雰囲気が漂う。ご家族で来ている人たちもいたし、わたしたちのように店内や料理の写真を撮ってる方もいた。訪れる目的はそれぞれ違うけど、でもそれも全部受け入れてくれる優しい雰囲気のカフェだなと思った。

トマトのスープパスタを頂きました。ピリ辛で身体の奥からじんわり熱くなる感じ。美味しかったです。

ソワレ

この日の最大の目的はこの喫茶店。案内してくれた喫茶店好きの友達が、いちばん好きな喫茶店として挙げていたのがここだった。尖がった屋根のレトロな外観、入口の扉へと続く古くて少し軋む階段は、この喫茶店が古くからあることを物語っていた。

中に入ると、タイムスリップした気持ちになった。ドアを開けて一歩足を踏み入れると、ひんやりとした空気。まるで、ここだけ別世界のような。

人の姿が見えないので「こんにちは」と声をあげると、奥から店主さんが現れた。メニューを聞かれてココアを注文。フードはなく、飲み物だけ取り扱っているらしい。熱々のココアの湯気がゆらゆら揺れている様は、この喫茶店にすごくよく合う。

雰囲気がすごく好きで、夢中で写真を撮った。どこを撮っても絵になる。この世界観は、なかなか他にはないと思う。相応しい言葉が見つからないけれど、唯一無二とはこのこと。

時々店主さんがわたしたちに話しかけてくれて、他愛もない話に花を咲かせた。建物も古いし、店主さんも高齢。いつか無くなってしまうにはもったいない喫茶店だと思った。「すごく素敵な場所なので、ぜひ長く続けて下さいね」と声をかけると少し困ったような、でも照れくさいような笑顔を見せてくれた。

また絶対訪れたい喫茶店。来れて良かった。

ルシアン

レトロな喫茶店。ザ喫茶店という感じの、昔ながらの雰囲気。お客さんは疎らにいて、中には小学生くらいの子どももいた。家族連れかな。このお店にすごく馴染んでいたから、普段からよく来ているんだろうな。わたしたちは人が少ない奥の方の席を選んで座った。

ここではクリームソーダを注文をした。グラスの形が珍しくてかわいい。不思議なことに、子どもの頃よりも大人になってからの方がクリームソーダをよく飲むようになった気がする。もう戻れない子ども時代への憧憬の表れなのかもしれない。

煉瓦屋

行きたかった喫茶店が休みだったり、満席だったりして辿り着いたのが「煉瓦屋」。日が暮れて少しずつ暗くなり始めた時間帯の来店。それでも、カウンター席にはおばさまたちが座っていて、すごく楽しそうにお喋りしていた。雰囲気がとても落ち着く。人が集まる理由がわかる気がした。入口のドアノブが鍵になっていてかわいいなと思った。

今回定休日や臨時休業で、行こうと思っていたのに行けなかった喫茶店がいくつかあった。こういうのは本当に縁だなあと思う。純喫茶と呼ばれるところは大抵年季が入ったお店が多く、行きたいと思っていても、気付いたら閉店していたりすることもある。いつでも行けるとたかを括っていると次はない場合もある。お店に足を踏み入れることができた時が、本当の意味での「出会い」なんだと思う。近いうちに行けなかった喫茶店に行けたらいいな。 

わたしが喫茶店巡りをする理由は、単純に喫茶店の雰囲気が好きなのもあるけど、それに加えて、その喫茶店ひとつひとつにそれぞれの歴史やドラマを感じられることが楽しいから。店主さんが直接言葉で語ってくれるときもあるし、語らずともその場の空気から勝手に感じるときもある。あとは一緒に巡る友達とくだらない話をしたり、時には真面目に語ったりできるところも好きな理由のひとつ。

県外はもちろん、県内でもまだまだ知らない喫茶店やカフェがあると思うので、ちょっとずつ訪ねてみたい。

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