固くなったパンのサラダ Panzanella
panzanella パンツァネッラ { 夏のおいしい手抜き料理 }
焼き立てのパンは、美味しい。自分で焼くとなおさら美味しい。でも、どんなに美味しくても1日に食べるパンの量は大体決まっているし、人はパンのみで生きているのではない故に、毎週ちょっとずつ固くなったパンが溜まっていくのである。
余ったご飯を無駄にしない工夫から炒めご飯が生まれたのか、炒めご飯を追求したら炊きたてよりも余った昨日のご飯の方が美味しく出来たのか、どちらなのか私は知らないけれど、似たような料理がイタリアにもある。こちらは明らかに固くなったパンを無駄なく美味しく使うための、知恵と工夫と愛情に満ちた貧乏家庭料理だ。パンツアネッラは焼き立てのパンじゃダメで、固くなったパンを使う。暑くて何も作りたくない、冷蔵庫も空っぽ、でも美味しいものが食べたい、そんな夏にぴったりな一皿。
panzanella
材料 4人分
固くなったパン ( 元のパンの大きさにもよるけれど、カンパーニュくらいの大きさなら4切れくらい。)
水 ( パンを浸しておく分と、切った玉ねぎをつけておく分 )
プチトマト 15 ~ 20個くらい
赤玉ねぎ 小さめのもの 1 / 4個
きゅうり 1本
バジリコの葉 4 ~ 5枚
塩漬けのケーパー 10粒くらい
白ワインビネガー 大さじ3 ~4
エクストラバージンオリーブオイル、塩コショウ適量
ボールあるいは皿に水を張り、パンを水につけて少しそのまま置いておく。
水を十分に吸ったパンを、一切れずつ手でぎゅっと絞って水分を取り除いたら、細かくちぎっておく。
プチトマトを縦1 / 2(大きさによって1 / 4 )に切る。
赤玉ねぎを薄切りにしたら、水を入れたボールに入れておく。
きゅうりを小さい賽の目に切る。
ケーパーの塩を水で洗い流す。
ボールにパン以外の全ての材料を入れてよく混ぜ合わせたら、塩、コショウ、オリーブオイル、白ワインビネガーとちぎったバジリコの葉で味を付ける。
よくかき混ぜて味をなじませたら、パンを加えて、更によく混ぜ合わせる。
ラップをして冷蔵庫で少なくとも30分以上置いて味をなじませる。
( 時間を置くほど味が馴染んで美味しくなります。)
食べる20分前くらいに冷蔵庫から取り出してどうぞ。