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顔認識ソフト「Animaze」使用感と問題点、解決方法

フェイストラッキングソフト「Animaze」のリリースが開始されました。今後VRMモデルのトラッキングも対応予定で、非常に勢いがあります。

今回の記事はAnimazeの使用感、現在タイムライン等で言及されている問題点、その解決方法を書いていきます。想定読者はAnimazeに多少興味があり、VTuberの知識を少し持っているユーザーです。

使用感

FaceRigの開発が満を持して公開したソフトなこともあり、非常に高いトラッキング精度を実感できます。Webカメラトラッキングではトップクラスと言えます。FaceRigでは髪の毛の長さや眼鏡の有無によって低下したトラッキング精度が、Animazeでは全く気になりませんでした。また、UIも現代向けのデザインに大きく変更しており、最初は慣れないかもしれませんが良いと感じました。またFaceRig操作時に感じていたカクつきはAnimazeで解消されているように思えます。

問題点と解決方法

2015年にリリースされたFaceRigの代替ツールということもあり、FaceRigモデルから移行させる際いくつかのハードルがあります。

まず一つはLive2Dモデルの確認です。もしもファイル形式がmoc3であれば問題ありませんが、Cubism2.0で作られたmocファイルである場合、書き出す前の元データからmoc3ファイルで書き出す必要があります。

次にモデルのパラメータ名の確認です。FaceRigはmocファイルのパラメータ名に対応していたため、moc3のパラメータに修正する必要があります。Animaze Editorでパラメータを確認し、PARAM_...となっていた場合は以下リンクを参考にRemapし、.avaterにBuildする必要があります。この場合は元データがなくても修正できますが、今後はmoc3が標準となっていくのでこの機会に変換すると良いかもしれません。

最後に

当初自分は「Animaze」に対してかなり厳しい予想をしていました。
FaceRigから乗り換えるだけのメリットを提示できないと、FaceRigユーザーを移行させることはできないと考えていました。

しかし自分はリリース後触ってみて、Animazeの無料体験範囲でFaceRigを超える性能を見せつけることができていると感じました。ただのマイナーチェンジではなく、Animazeは明確にFaceRigを超えるポイントを多数持ち、年額2000円がお得であるとアピールできていると思っています。もしも迷っているのであれば、まずは触ってみることをお勧めします。


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