夜明けの鏡7(オリジナル小説)
私は尚輝と病院の帰り、あの虹色に光る玉がとても気になった。
私の病気が治ったことは、とても嬉しい。
でも、こんなことってあるのだろうか?
あんなに頑張っても、治らなかった病気
医師の先生には間接的に治らないから寛解を目指しましょう。と言われた。
私は嬉しさと同時に何か表現できない恐ろしさを感じた。
「ねえ、尚輝、変だと思わない。あんなに治らなかった病気がこんなに簡単に治るなんて。」
私の言葉に尚輝は子供をあやすような顔をして
私に言った。
「かの子、病気が治ったんだよ!