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【雑談】謙虚な曲者

サク来は一度、蟄居の命を喰らったことがある。
22シーズンの開幕頃、他の隊員に強く当たってしまったことが原因だ。
私はそれは当たり前のコミュニケーションだと認識していたが、彼からすればそれは不適切だった。
意識の外で人を傷つけてしまった。

人とコミュニケーションを取ることは、まぁ難しい。
特にどこまで行っていいのかが分からないとすぐドツボに嵌る。
言葉のパーソナルスペースみたいなもの。
親戚から友人まで、強い口調で接する機会が多かった。
それは過激だと思い、関係が浅い人には使わない事を心がけた。
それが意識の外で漏れてしまっていた。
実際、彼には怖い思いをさせてしまった。
未熟なサク来はその期間、コミュニケーションを見つめ直した。

威圧的に見える印象を改めるべく、謙虚な振舞いについて考えた。
下手に謙虚に出ると、「こいつは弱気なやつだ」との印象を与えかねない。
勘違いしている人は、それで横柄な態度を取ってくる。
こうなると自分の意見を通すことが難しくなる。
上手く対応しても、うわべの感情でしか接さないから、余計に疲れる。

真に必要とされるのは、真心からの謙虚さ。
それは、いくら付き合いたくない人に向けてでも。
嫌いな人にでも「ありがとうございます」が心の底から言える事。
それこそ真心からの謙虚さだと言えよう。

蟄居中、サク来が外食チェーンのワンデーインターンに行った際の話。
その系列店に行った時、客がサク来らしかいなかったのにも関わらず、スタッフから根っからの明るいパワーが出ていたのを思い出した。
担当の方に聞いた。

「私がその店に行ったとき、スタッフは明るく振舞ってくれました。接客に関して、心掛けるべきことは何か、教えてくださいますでしょうか。」

担当者はこう返した。

「私が店長を務めていたころ、系列店の不祥事が報じられ、私たちは毎日のように、店に来た方に苦情をつけられました。勿論、その方たちは何も注文せずに帰っていきます。当時、心底から対応していたら、皆精神がパンクしてしまいます。接客で必要なのは真心というよりメリハリです。接するべき人のことを考えてコミュニケーションをとって、逆に接したくない人には事務的に接してメンタルを守ることを心がけるべきですね。そうすれば自ずと後から真心はついてくるでしょう。あなたがその店に来た時、そのスタッフは、『数ある飲食店の中で、私たちを選んでくれた。誠心誠意対応しよう』とか思ってたんじゃないでしょうか。」

サク来は間違ったアプローチをしていた。
サク来は謙虚さから自分を見つめなおしていたが、本当は、相手の事を考える:真心を抱いて、謙虚さがつく。
これこそコミュニケーションにおいて最重要な案件だろう。

未熟な我を見つめなおしたサク来は、グラチャンにて威圧してしまった隊員に謝罪の機会を頂いた。
すると彼はあっさり許してくれて、共に応援する時間を過ごしてくれた。
改めて思い出すと、彼に対して申し訳ない気持ちになる。
彼曰く、彼も蟄居に関して申し訳なく思っているという。
グラチャンの応援にも精が入った。

真の問題はその後(若しくはそのちょいと前)。
その御方は上辺では優しく接してくれたが、サク来がいないところで散々愚痴をこぼしていた。
福虎さんの垂れ込みでしか確認できないが、実際この間のLINEグループでもその御方は幼稚な牽制で私の意見は虚空に消えた。
誰に対して向けられたか、私に向けてだろう。
邪険に扱われるのには慣れているが、少し堪えた。

その御方は他の隊員に対して、面白くない絡みを行い、自分だけ悦に浸っているという。
それは御大の仰る
あぁたの肌、ワタミの社員ぐらい汚いんすわ。

もしかしてサク来、まだ謙虚じゃない?
死亡1周年まであとふた月。
改めて言われたことを素直に飲み込み、自分の意見を確立させていく。
日付変わって月曜日。
大本命が柴原、対抗馬に坂口、大穴に鈴木を据えた所で送信。


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