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【考察】KALのリクエスト制度、いる?

こんにちは、サク来です。

今回の考察ではKALにおけるリクエスト制度について考えていきます。

リクエストの存在意義


KALでは24シーズンからピッチクロック・リクエスト検証の制度が導入されました。


1試合につき一度までホームチームのYouTubeで生配信されている動画によるビデオ検証を要求でき、リクエストの結果判定が覆ると、もう一度権利が付与される仕組みとなっています。
ピッチクロックについては以前取り上げたnoteがありますので、そちらをご覧ください。

2024年のとかげの祭典・2回裏、オマール選手の打席で事件はおきました。

宮崎S先発・佐々木選手の投じた直球を打ち、打球は高く舞い上がりますが、切れたかのように見えました。
しかし三塁塁審はホームランの判定を出し、金丸監督はすぐさまリクエストを要求しました。
そんちょうさんも、「あれは流石に」と困惑した様子で、スタンドも異様な雰囲気に包まれます。
審判団は暫時のビデオ検証と話し合いを経て、両ベンチへ向かい、両監督に説明を行うと、マイクを受け取りスタジアムへの説明がなされました。

「ビデオに映像が残っていなかったため、判定変わらずホームランとする。」

衝撃の結果にスタジアムは一瞬の戸惑いとホームランへの喜びが入り乱れ、打たれた佐々木-宮下バッテリーは拍子抜けした様子でした。


この一件に限らず、KALにおいてリクエストを要求した結果、ビデオに残っておらずそのまま試合を継続するケースは少なくありません。


なぜこのようなケースが起きてしまうのか


それでは、なぜこのようなケースが発生してしまうのでしょうか。

サク来が考えた一番の原因は、「ビデオ検証に対応できる環境が整っていないから」です。



火の国の場合、VIPルーム内に設置したカメラが1台、外野バックスクリーン近くに1台、計2台でYouTube生配信を行なっています。
まず、わずか2台のカメラでリクエストに対応できるかという疑問が生まれます。

NPBの場合、多くのカメラで様々な角度から一つのプレーを検証し、判定の正誤を検証します。
しかしKALだとそれよりも劣る台数での検証となり、細かい部分:クロスプレーや本塁打の判定ではなく、明らかな判定ミスを指摘のような大きな部分しか見極めることができなくなります。
さらに予算の関係上、使用しているカメラもビデオカメラであるため、さらに細かい部分での検証が困難になります。

先ほどの規定には、機材の不具合などで映像に残っていなかった場合はカウントに含まないと書かれてありますが、先ほどのオマール選手の件のように、そもそも残っていない場合の対応が不明確です。
そうなった場合、検証している間の時間は完全なるロスとなり、ピッチクロックの目的である時短に反してしまいます。


独立リーグの審判はレベルが低い



昨年投稿した考察でも書きましたが、独立リーグにおける審判のレベルについては古くから存在する問題の一つであります。

KALにおいてリクエスト制度を導入した背景として、この問題があったと考えられます。
初歩的な判定ミスを減らし、正しい判定を下せられることで、レベルの穴埋めを行なっていたのではないかと考えます。
実際に今シーズンは1死満塁からのフォースプレーについてコリジョンが発生するかのような判定ミスは今のところ発生していませんこれには西岡総監督もニッコリ

KALのリクエスト制度は、NPB・MLBのような高次元の判定ではなく、初歩的な判定ミスの根絶を目的としたものだと考えられます。
そういった意味ではこの制度は必要だと言えるでしょうが、そもそもそういったミスを行わないよう、審判のレベル向上が必要だと思います。

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