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【応援歌】応援歌が盛り上がる構成

こんにちは、サク来です。

今回は応援歌に飽きを来させ、盛り上がらせるための構成についてお話しします。

繰り返すことで深みを増す


一度応援歌が発動されると、打者がアウトになったりプレーが何らかの事情で中断されない限り、複数回ループして演奏されます。
演奏される回数も球団ごとに異なり、広島は比較的短いイメージが、オリックスは一度発動すると長く演奏するイメージがあります(サク来の体感)。

演奏はHIPHOPにおけるブレイクビーツのように同じメロディが流れ続けます。
応援歌が発動すれば盛り上がりますが、ずっと同じメロディが永遠に流れ続けていると、いつかは飽きが来てしまいます。

そんな退屈感を生み出さないために、応援歌自体に工夫を加えることでそれを解消することができます。
早速ではありますが、見てみましょう。

1.ドラムロールの工夫:1・1・3からの複雑化


一般的な応援歌のドラムは、1小節目を「ドン ドン」、2小節目を「ドンドンドン」とリズムを刻み続けるスタイル(1・1・3)となりますが、これを複雑なものにすることで、飽きが来ることを遅らせることができます。


ドラムにおける工夫・複雑化は単に緻密なリズムの取り方をすることではなく、四つ打ちの連打や1・1・3を少しアレンジしたようなマイナーチェンジのものでも、効果はあると考えています。
歌うファンからすると新しい構成の応援歌は、単に音の乗り心地だけでなく、手拍子を覚える達成感を得ることができ、やりがいが生まれます。
ただ複雑なドラムロールが定着すると、そこに真新しさはなくなるため、複雑な構成は単純なそれとのバランスを見極めることが必須になるでしょう。
1・1・3の応援歌もどこか数小説だけアレンジを加えるなど、原型を留めているのであれば複雑化は可能ですが、あまりやりすぎないレベルで手を加えるべきだと考えます。


2.一般的な応援歌の構成から崩す:前奏、A・Bパート、8小節ではない応援歌etc…



応援歌の小節数というと大体8が思い浮かぶのではないでしょうか。
この8小節の枠組みから外れることで、単純なものとの差別化が行えます。
オリックス・糸井選手の前奏やA・Bパートの構成、また中日・松井雅選手の10小節のように、通常の作りから逸れることで、特別感を生み出し、他の応援歌との明らかな違うポイントを作り出すことができます。
この点が応援歌を歌う人間にとって新しい刺激となるのです。


前奏や小節の枠組みを崩すことで得られる効果については以前投稿したnoteをご覧ください。
またロッテのように8小節ではない応援歌がスタンダードな環境では、逆に8小節が効果的になる場合もあります。


3.歌詞にアレンジを加える:シャウト、「ラララ」や「オォォ」etc…


夢乗せて 放て鋭い一打 【打て!銀次!】 勝利のために

楽天 銀次選手 応援歌

海を越えて  夢を叶える 勝利掴め 我らと共に ラーラララーラ ラララララーラ Let's Go Together Get The Victory 

中日 個別応援歌の無い外国人選手応援歌(外国人汎用)


応援歌の歌詞に工夫を加えるなら、歌詞の一部をシャウトにしたり、「ラララ」や「オォォ」など歌における擬音を用いることが挙げられます。
楽天の銀次選手の応援歌における5・6小節目、中日の外国人汎用応援歌の9-12小節目がいい例だと言えるでしょう。


4.特殊なかっ飛ばせコール


かっ飛ばせコール:曲間コールは応援歌をループする際のクッションの一つであります。
ここに工夫を加えることで、応援歌とは異なる新しい機会を得ることができます。


リズミカルな構成だったらそのまま次の演奏に勢いを持ち越せるし、独特なものだったら一回の演奏での威圧感が大きくなります。


これらの要素が応援歌の盛り上がりを高めるものだと考えています。
注意すべき点は、特殊なものと単純なものとの全体的なバランスです。
あまり特殊な応援歌にウェイトが傾くと、マンネリの早期化に繋がる恐れがあります。
比重を管理することにも気を払わなければなりません。


火の国はどうなの?


火の国の応援歌では、23年に発表した中山選手や、21年の猪口選手など、実は特殊な構成はいくつか存在しています。
今回はサク来が2023年に作成した山本選手の応援歌を例に見ていきたいと思います。

鋭い眼差し 怯まぬ勇気 虹をかける一振り 覚悟示して 叶える夢は 誰も邪魔させない 飛び込め戦え 放て【コウキ】

火の国サラマンダーズ 山本航樹選手 応援歌

山本選手の応援歌は、16小節、シャウトを盛り込むことで、他にない応援歌となるようにしました。
前隊長・zonoが全選手に応援歌を作る、ということでプロ経験のない山本選手にも割り当てが確定した際、サク来は山本選手がどのようなプレースタイルか、知りませんでした。

インターネットを駆使して、「両翼を狙えるパワーヒッターであること」、「キャプテンシーを持っていること」などの断片的な情報を得ることができたので、一度仮で応援歌を作成しましたが、このままでは他の応援歌に埋もれるのではないかと思いました。
そこで、仮応援歌の枠組みを大きく崩し、8小節から16小節へ、最後を【コウキ】とシャウトを加えたことで、異彩を放つことができました。
演奏の難易度が上がったことは反省点ではありますが、考え方的にはこれで良いと思っています。


今回は以上となります。
応援歌が割り当てられていない選手で、来シーズン残留する選手についてももうすぐ話し合いが行われるかと思います。
どんな構成になるのかにも十分注目していただけると、より応援歌を楽しめるのではないかと考えています。

最後に、サク来が好きな特殊な構成の応援歌を紹介して締めさせていただきたいと思います。

それでは、また。


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