最近のニッチェル。老舗和菓子屋さんでアルバイト！

先日高校無事に卒業をしたニッチェル。最近どうしているの？アルバイトは見つかったの？と気にしてくださる方も多いです。

ニッチェルの卒業式

努力の賜物。無事に夢である日本の大学に合格することができたのですが、受験前のブログでもお伝えさせていただいたように、家族を支えながら大学の授業料や生活費も自分で賄っていかなくてはならない困難な状況です。

ニッチェルのこと。

もう二十歳、されど二十歳。ニッチェルに対して私自身も様々なことを考えました。特に昨年からは一人の大人としてニッチェルと接し、厳しい場面もとても多かったと思います。

本当に素直で純粋で努力家のニッチェル。でも、もちろん考えが足りないことや甘い部分もあります。

まだ二十歳なんだから、わからないこといっぱいあるから、経験していないのにわかるわけない。ニッチェルはよくやっている方だ！そんな言い訳で私自身もニッチェルのことを自分に納得させていた時期もあります。でもそれは私自信の甘えでもあり、ニッチェルの本当の成長・自立へとつながる接し方ではない。どうしたらいいのか。人として未熟な私の中では大きな葛藤もありました。今でもあります。私も同時に大きく成長しなければニッチェルのためにはなれない時期なのだと感じています。

ニッチェルの目の前の困難を一緒に乗り越えようと考えたとき、ニッチェルは自分で考え、自分で判断して行動する力がこれから必要になってきます。そのためにはできないことを認め、助けを求め、巻き込む力も必要です。乗り越えるときに、まだ二十歳だから、もう二十歳だから、そこに年齢は関係ない。

3月は入学まで目一杯働いて大学の授業料を収めるために決めた金額の収入を得なければなりません。もちろん、SALAだけのアルバイトでは到底その金額にも届きませんし、収入を得る以上に彼の成長も同時に大切です。

SALAとしてニッチェルへの手の差し伸べ方にはいろんな葛藤がありました。そこで決めたこと、まず、SALAから少し離れて今は自力で目一杯働きながら様々なコミュニティを広げ、多くの方と接すること。働く、お金をいただく難しさや意味を知ること。世界をもっともっと広げ社会を知ること。SALAという居心地のいい家族の中から抜け出す経験、それがニッチェルの今には一番大切だと思いました。

そしていざ、2月からアルバイトをニッチェルは自力で探し始めるのですがことごとく通りません。

社会の厳しさを思い知ります。

どれだけ優秀なニッチェルでも外国人というハードルに加えこの不況状態。中々雇ってもらえる場がありません。ニッチェルの若い力や英語を活かせる職となると限りがあります。ホテルのベットメイキング、観光案内、ドラックストア、引っ越し、コンビニ、夜間の弁当工場など…全てが今の社会の状況では不況に陥る事業でアルバイトを雇ってくれるところはありませんでした。

そんなこんなで面接を受けて落ちるだけで時間は過ぎていく。何も生み出せない日々が更にニッチェルに焦りと不安を与えます。でもこの経験が必ず今後の糧になる。私達もぐっとこらえてそんなニッチェルの頑張りを応援していました。

最終的には彼には時間もないし見てられない、手を差し伸べるなら早い方がいい。SALAのPAPAが手を差し伸べます。実家の和菓子屋さんにお願いにいきました。こんな不況の中、3月いっぱいなんとか、というめちゃくちゃな無理をお願いしてアルバイトをさせていただけることに。

そして、現在ニッチェルは懸命に老舗の和菓子屋さん、週末はSALAで働いています。引き続き掛け持ちが可能なアルバイトも継続して探しています。（３月は夜の時間帯、４月以降は大学と平行して働ける場所）

和菓子やさんでは素直で頑張りやさん、というとても良い評価を頂いています。

ニッチェルのこれからに希望が持てるように、切り開けるように。これからも変わらず是非ニッチェルを見守り、応援してください。

そして私もSALAの長男として、いつも手を差し伸べられる存在でありたいです。

頑張れニッチェル。わたしも頑張る。一緒に。