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「ゆるキャン△ 2期」感想

 お疲れ様です、サラダです。
 今回はこちらのアニメの感想になります。

ゆるキャン△とは


 これも、ある冬の日の物語。
 
 山梨の女子高校生である志摩リンは、愛車の原付に乗って一路浜名湖を目指していた。
 大晦日に始めた、久しぶりのソロキャンプ。山梨を出発して静岡県は磐田へ。
 年越しを磐田で迎えて、今日はその三日目。かなり距離の長い運転だが、なんだか楽しい。そんな折、立ち寄った海辺でふと思うリン。
「やっぱり、一人のキャンプも好きだ私」

 一方、そんなリンの思いを知ったなでしこにも、新しい気持ちが芽生えていた。
 みんなとのキャンプは大好き。ご飯を作って、喜んでもらうのも、嬉しい。だけれど。
「私もリンちゃんみたいに、ソロキャンプやってみたいな」

 なでしことリン、二人の出逢いから始まった
 アウトドア系ガールズストーリーの第二幕がいま、上がる。

日常アニメの一歩先へ


 評価指数9。
 僕が日常アニメとカテゴライズしている作品の平均指数はだいたい7くらいなので、これはかなりの高評価と相成るわけでございます。

 まず、この作品はとにかくすげえということを伝えなければなりません。
 何がすごいか?
 それは”間の使い方”です。

 実際にデータをとったわけじゃないんですが、この作品は他の作品と比べてセリフが少ないです。
 セリフっていうのは一般的に状況説明であったり、感情表現であったりを視聴者に理解させるために使うわけです。
 セリフが多いと説明的過ぎてシラケるし、少ないとそもそも何をしたいのか伝わらなかったりします。

 とはいえ、アニメーションならばセリフは少なく、アクションや演出で視聴者に感じ取らせるのが”匠のなせる業”だと僕は思っています。
 それが、元は動く絵であるアニメの理想形ではないでしょうか?

 
 そういった点で、この作品は秀逸です。
 少ない言葉数でキャラクターの性格や関係性を見事に表しています。りんちゃんと斉藤のLineなんか最たる例ですよね。
 厳選されたセリフの1つ1つがキャラクターを作り上げて、この作品を構成しているんです。

 そして空いた時間でじっくり間をみせる。
 その熟達された間から視聴者は何かを感じ取る。

 これはしばしば退屈さを感じてしまう日常アニメの、より高度な表現だと思っていて、並み居る日常アニメの中でも一歩先のレベルに達してるなと思います。
 ゆるキャン△がこれだけ人を惹きつける作品なのは、この辺りが理由かと思います。

ギャグもすべってない


 個人的にけっこう気にしてしまうのが笑いです。
 やっぱり大事なんですよ。ギャグがすべってるのを見ると「おいおいどうしてくれんだよ・・・」と本当に息苦しくなります。
 
 もちろん笑いのツボは人それぞれなのですが、笑いの構成はわりとシンプルで”バリエーション”が一番大事だったりします。
 無理に爆笑を狙わなくてもいいんです。ワンパターンなのが一番しんどくなりますから。
 飽きさせないためには予想を裏切る工夫が必要なわけですね。

 そこでゆるキャン△はどうかというと、リアクションに力を入れてます。
 まあ見ていきましょう。
 予想以上に高いウナギを食べてしまったりんちゃんがこちら、

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 昨今見ます?目ん玉飛び出る女の子。
 こんなリアクションしてもどこかカワイイのがポイントですね。

 また、キャンプ飯で海老をふんだんに使った料理を食べ、海老エキスに侵された人々のリアクションがこちら、

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 けっこう海老をリアルにデフォルメしてるのが微笑ましい。


 なんかこうやって紹介するとかえって面白さが激減している気が…
 まあ気のせい、であってくれ。

 ともかくこの作品はギャグにおいても演出を工夫することで、退屈させないような表現ができているって言いたかっただけです。以上!

最後に


 アニメというのは見終わったあと「ああ、面白かったー」って伸びでもしながら風化していくのが普通です。それで十分に意味はあります。
 ただ、その先の視聴者の行動を変えることができたら、これは何とも尊いことだと思います。

 これがきっかけで○○について調べた。
 これがきっかけで○○を買った。
 これがきっかけで○○をやってみた。

 こういう人たちが多いなら、その作品は人の心を動かすことができる、もっというと人の人生を変える力があるといえるのではないでしょうか。

 そういう作品に出会えたことは本当に素敵なことです。
 この前買ったキャンプ用品を見ながら、僕はそう感じています。

 

 

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