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映画日誌’22-42:チケット・トゥ・パラダイス

trailer:

introduction:

『オーシャンズ』シリーズで夫婦を演じたジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが、娘のスピード婚を止めようと奮闘する元夫婦を演じたロマンティックコメディ。息の合った演技を見せる2人は、エグゼクティブ・プロデューサーとして製作も兼任。監督は『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』などのオル・パーカー。『ディア・エヴァン・ハンセン』のケイトリン・デヴァー、本作がハリウッドデビューとなるマキシム・ブティエ、『スター・ウォーズ』シリーズのビリー・ロードらが出演する。(2022年 アメリカ/イギリス)

story:

20年前に離婚して以来、顔を合わせればいがみ合ってばかりいる元夫婦のデヴィッドとジョージア。2人の愛娘リリーがロースクールを無事卒業し、親友とともに卒業旅行でバリ島に向かうのを見送った数日後、現地で出会った地元の青年と結婚するという知らせを受ける。弁護士になる将来を捨てて会ったばかりの男と結婚するなんてとんでもないと、自分たちと同じ過ちを繰り返して欲しくないデヴィッドとジョージアは急遽バリ島へ赴き、娘の結婚を阻止すべく協力することになる。

review:

たまには何も考えなくていい映画を観たい時がある。『ラブ・アクチュアリー』『ブリジット・ジョーンズ』シリーズのワーキング・タイトル・フィルムズ製作、しかも『オーシャンズ』シリーズで夫婦を演じたジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが元夫婦役とあれば間違いない。しかもケイトリン・デヴァーが娘役ならなおさら。ケイトリンは『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』が印象深いが、名作『ショート・ターム』にも出演している演技派だ。

というわけで、日曜日の昼下がり、スキップして観に行った。結果、ただただバリに行きたくなった。島の風景が本当に美しくて、まさに地上の楽園。そして青年グデが本当にイケメン。誠実そうなさわやかイケメン。リリーがグデと出会って一目惚れし、彼の生き方に触れ、あっという間に人生観覆されて恋に落ちてしまう描写が実にシンプルでよい。ほんの一言、二言なんだけど、人生の真理を言い表していて深い。

が、主にジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツのドタバタを楽しむ映画である。C+C MUSIC FACTORYの「Everybody Dance Now」など時代を感じさせるディスコミュージックに乗って、娘に「化石!」と言われるダンスを披露するジュリア・ロバーツが最高だ。グデのお父さんをはじめバリ島の家族のキャラクターがいいし、フランス人の恋人ポールも憎めない。バリの伝統的な結婚式も素敵だった。たとえば日曜の昼下がり、気分転換したいときに頭を空っぽにして楽しむにはちょうど良い娯楽作ではなかろうか。

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