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映画日誌’23-25:それでも私は生きていく

trailer:

introduction:

『ベルイマン島にて』などのミア・ハンセン=ラヴ監督が自身の経験をもとに、父の病への悲しみと新たな恋への喜び、相反する状況に直面する一人の女性の心の機微を繊細に描いた人間ドラマ。主演は『アデル、ブルーは熱い色』のレア・セドゥ。『王妃マルゴ』などのパスカル・グレゴリー、『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』などのメルヴィル・プポーらが共演する。第75回カンヌ国際映画祭にてヨーロッパ・シネマ・レーベルを受賞。(2022年 フランス/イギリス/ドイツ)

story:

シングルマザーのサンドラは、通訳の仕事をしながらパリの小さなアパートで8歳の娘リンを育てている。哲学の教師だった父のゲオルグは病で視力と記憶を失いつつあり、サンドラは別居する母フランソワーズと共に父のもとを頻繁に訪ねては、父の介護に奮闘していた。愛する父の変わりゆく姿を目の当たりにして無力感を感じるサンドラだったが、そんな中、旧友のクレマンと再会する。知的で優しいクレマンと過ごすうちに、恋仲になっていくが...

review:

レア・セドゥが好きなので観に行ったが、正直少々期待はずれだった。夫に先立たれたシングルマザーが子育てに仕事に奔走しながら、病に冒された父の介護問題と向かい合い、再会した既婚者の旧友と恋仲になっていく。そんな目まぐるしい毎日が目まぐるしく綴られるが、なんだか中弛みする。そもそも、介護と子育と不倫を掛け合わせる必要があったのか・・・?

結局どこにもピントの合っていない物語になってしまっていたように思う。なぜか何にも印象に残らなかった。珍しく「普通の」女性を演じたレア・セドゥ、「普通」を演じてもとてもきれいだったし素晴らしかったので余計に勿体無い。仕事、子育て、介護など忙しい日常に追われる30〜40代女性を題材にしたフランス映画が増えているが、そんな中でもオゾンの『すべてうまくいきますように』はさすがによく出来ていたなぁ、と思うに至る。

恋人役がイマイチ魅力的じゃなかったなぁ〜、しかも優柔不断だし。と思ってたら『わたしはロランス』のロランス氏だったとは。あれはいい映画だった。それにしても不倫はいただけないんだが、恋愛大国というお国柄的には比較的普通のことなんだろうね、知らんけど。個人的には両親の介護が見えてきた世代なので、世界共通の介護問題は身につまされる部分もあった。レア・セドゥはきれいだった(2回目)。

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