V棋戦の楽しみ方〜解説者編〜

将棋V棋戦といえば各棋戦ごとの独特なルールがあり、それに対して参加者がどういった将棋を指すのかが醍醐味であるが、実は配信者によってもそれぞれの良さがある。今回はその中でも特におもしろい解説をしてくれている人たちを紹介していこうと思う。

真澤千星さん

ご存知みんなのアイドルで、V将棋界の顔。第0期V名人戦で優勝して以来、第二期V名人終了まで8戦7勝という抜群の成績でその地位を守ってきた。

その棋力であらゆる戦型について解説してくれ、中継を行う際は継ぎ盤で駒を動かして変化手順を教えてくれる。

一方で解説中に二歩や王手放置をすることが恒例となっており、ファンから「名人のノルマ達成」のコメントが送られることも。


鷺宮ローランさん

将棋Vという体系を作り上げた、将棋星人さん。多くの将棋Vやリスナーから慕われる一方で、何かといじられることも多い、元祖将棋Vの総受け。

単純に将棋が強いだけでなく、将棋を知らない人にも状況がわかりやすくなるような解説をしてくれる。「この飛車の就職先を早く決めてあげないと」「この筋が天職かどうかは働いてみないとわからないですが」といった独特な言い回しが特徴。


如月モコナさん

将棋V観戦記者兼オリックス系Vtuber。

数々のV棋戦の観戦記を執筆しており、そのため各対局者の棋風などを網羅している。

そのため盤上最善手の解説だけでなく、「この人だからこう指すはず」といった人読みの解説が特徴。

指し手に関するコメントにも反応してくれ、対局者とリスナーをうまくつないでくれる。


熊田クリスピィさん

山奥でクマに育てられた(?)バーチャル将棋バーのマスター。将棋V屈指のイケボの持ち主。「ありがとうございまぁす」

自身は居飛車党のため振り飛車の将棋はよくわからないとのことだが、中終盤以降の攻め、受けのポイントについての解説が鋭く、要所要所で玉の堅さ・広さ、駒の連結、駒の損得、手番といった将棋の形勢判断について重要な要素を振り返ってくれるので、ある程度将棋がわかる人にとっては非常に参考になる。

指された手の意味・狙い→それを踏まえて受けるならこう、無視して攻めるならこうといった順序を追っての解説が特徴。


ヒナちゃん

「将棋Vを裏で牛耳ってるのは私だ!」「ヒナちゃんかっこいい〜、でん!」

本人曰く相振りはわからんとのことだが、それでも戦型問わず序盤、中盤、終盤の解説が手厚い。

また対局者の心理状況について解説してくれるのも特徴で、傍から見るとこの一手という手を対局者が指さなかった時のフォローがうまい。一局の将棋というよりも、人対人の一つの対決として、技術面、精神面、環境面のあらゆる角度から解説してくれる。

元気にしてはるやろか...


以上、主に解説で棋戦を盛り上げてくれる将棋Vを紹介してきた。他にも解説、聞き手をしてくれるVはたくさんいるので、機会があればまた紹介していこうと思う。

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