「葵咲本紀」DVD、買ってしまいました…

コロナ感染防止策としての「ステイホーム」。これを支援すべく、このところ、さまざまなコンテンツが無料や割引価格で提供されています。

中でも、ツイッターを賑わせたのは、刀ミュこと、「ミュージカル刀剣乱舞」。なんと、過去の10作品を、4月末から5月初めのGW期間に無料配信したのです。その中には、昨年秋に公開されて、DVD販売を間近に控えた「葵咲本紀」までも含まれていました。

最新作は、この春公開の「静かの海のパライソ」なのですが、コロナのあおりで、わずか数日間で公演中止となってしまいました。界隈では「幻の公演」とまで言われています。

ですから、「葵咲本紀」は、実質的に最新作なわけです。しかも、これからDVDを販売しようという矢先の、無料配信。刀ミュはどこまで太っ腹なの? そんな大盤振る舞いをして、経営は大丈夫なの? 他人事ながら心配になりますが、おそらくそこには、刀ミュなりに勝算があったと思うのです。戦略、と言ってもいいでしょう。

だって私、DVDを買ってしまいましたから。

コロナのせいで、私もダブルワークの一つを失い、メインはクビこそ繋がってるものの、時短勤務で収入は激減しました。10万円の給付金では、一か月ぶんの収入を補うにも不足です。だから、節約しなくてはならないのに。無料で一回観ることができ、さらに10日前にはdアニメにも入ってきたので(会員になってます)、いつでも観られるんですよ。それなのに円盤を買ってしまったのは、バクステや回替わり、フィーチャリング映像という特典に目がくらんだからです。

それもこれも、無料配信で、人生初の生身の「推し」を抱えてしまったから。推しが、バクステで素の表情を見せている。カメラが、歌い踊る推しをずっと追いかけてくれる。そんな美味しい話を聞かされては、財布の紐も緩みますよね。

SNSを巡回していると、私と同じような経過をたどって、刀ミュに課金している方たちを多く見かけます。10日間の無料サービスは、もちろん、善意によるところが大きいでしょう。しかし、客層を拡げる、という戦略もあったのではないでしょうか。

「刀剣乱舞」のゲームを楽しんではいても、2.5次元には抵抗がある、あるいは無関心だった(私がそうでした)層が、退屈なのも手伝って、「無料なら観てみるか」と手を出す。「やはり合わない」という人もいたでしょうが、「なかなか面白いじゃない」「推しキャラが生きて動いてる!」と、ハマった人もいたはず。なんと、「艦これ」の提督さんたち(おおむね男性)までも気に入って、「刀剣乱舞」の映画やステージへも手を伸ばしていらっしゃるというのですから、刀ミュの深謀遠慮、おそるべし。


推しの鶴丸役・岡宮来夢くんについては、次回熱く語りたいと思います。

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