黄金の羊の物語リーディング

4/1に牡羊座の新月がやってきます。
牡羊座は星座のサイクルの1番目であり、始まりを司る星座です。

今回は牡羊座の神話と、イメージから生まれたオリジナルスプレッドをご紹介していきますね。

🐑牡羊座の神話

とあるところに、黄金の毛並みを持つ羊がおりました。
この羊はヘルメスという伝令の神様がゼウスより預かっていたもので、空を飛び、なんと人語まで話せるという特別な羊です。
そして、この黄金の羊こそ牡羊座のモデルなのです。

さて、今回のお話の主人公はギリシャのボイオーティアを治めるアタマースという王様のこどもたち”プリクソス(兄)とヘレ(妹)”です。
この兄妹はアタマース王とネペレー王妃の間に生まれ、4人仲良く暮らしていましたが、ネペレーは家族のもとを去ってしまいます。

そのあと王様は後妻としてイーノーを迎えましたが、この二人の間にこどもが生まれたとたん、イーノーはプリクソスとヘレのことが邪魔だと思うようになりました。

イーノーは植え付ける種子を火にあぶると良く育つという嘘をつき、農民たちを騙します。
火であぶった種子が芽を出すことはありません。たちまちその年は凶作となってしまいました。
そこでイーノーは神官たちにも「プリクソスを生贄に捧げると神の怒りも治まり、再び農作物が育つようになるだろう」という神託があったと再度嘘をつき、なんと次期王になるであろうプリクソスを葬ろうとするのです。

絶体絶命のこの状況、いち早く策略に気づいたのは二人の母親・ネペレーでした。
そしてヘルメスより預かった黄金の羊に二人を乗せ、遠くへ逃がすことにしたのです。
羊は空高く舞い上がり、とはるか遠くの国を目指して走り出しました。

このまま空の旅が続くかと思われましたが、妹のヘレはつい好奇心で下を覗いてしまいました。
そしてあまりの高度に目がくらんでしまい、そのまま羊の背から真っ逆さまに海へと落下してしまったのです…。
ヘレが落ちてしまった海はヘレスポントス(ヘレの海)と呼ばれるようになったといいます。
※ちなみに現在はダーダネルス海峡と呼ばれています。

悲しみに暮れるプリクソスを励ましながら、黄金の羊ははるか遠くの国・コルキスへたどり着きました。
コルキスの王・アイエーテスも温かく迎え入れてくれます。

その後プリクソスはアイエーテスの娘のカルキオペーと結婚し、コルキスで幸せに暮らしましたとさ。

その後黄金の羊はどうなったのでしょうか。
なんと、神様への捧げものにされました…。
こんなに貢献したのにひどい！と思うかもしれませんが、大切なものだからこそ捧げたのでしょうね。
捧げられた羊はその功績を称えられ、天に昇って星座になったのです。

そしてその黄金の毛皮は眠ることのない竜(りゅう座)に守らせ、コルキスの国宝として大切に保管されたそうです。
その黄金の毛皮を求めてとある人物が大冒険する話もあるのですが、それはまた別の機会にお話ししましょう。

黄金の羊のスプレッド

牡羊座の「新しく始める」というテーマと、星座の星の配置を参考にしてスプレッドを作成してみました。

使ってみた結果はこちらのnoteでお伝えしています。よろしければこちらもご覧いただけると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございます🌟

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