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私は流行が嫌い

「マリトッツォなんてもう流行ってないよ」

衝撃だった。
あれだけ世間を賑わせたスイーツも、今ではもうみんな飽きてしまったそうだ。

そして今はまた別の、どこぞの国のスイーツがもてはやされているらしい。

流行りっていったい何なのだろう…と思う私の脳裏には、”モモ”のある一節が思い浮かんでいた。

そこである日、彼は許すべからざることをしてしまいました。
モモだけのためにつくってあった物語のひとつを、話してしまったのです。
でもこの話もほかのとどうよう、みんなはよく味わいもせず飲みこんで、またたちまちわすれてしまいました。
そして、あとからあとから話を要求するのです。

ミヒャエル・エンデ モモ

これは話をするのが大好きなジロラモという男が次から次へと新しい話を求められ、ネタが切れてしまったために主人公のモモのためだけに作った大切なお話まで世に出してしまった場面の一節です。

ジロラモとモモにとっては大切なお話でも、大衆が求めているのは”新しい話”なので、その内容は重要ではないんです。(現に前に話したものを少しだけ変えただけのものを公表しても、誰も気づきませんでした)
ジロラモは富や名声を手に入れましたが、引き換えにモモへの裏切りの気持ちを抱き、大切なものを失ってしまいました。

流行りに乗るのが悪いとは思いません。
ただ、それをよく味わう前に次から次へと新しいものが入ってきては消えていく、この流れにとても嫌気がさすのです。

流行りだったものの話をするなら、私はタピオカが流行る前からずっと好きだし、今も好きです。
子どものころに家族旅行で行った横浜の中華街で、初めてタピオカミルクティーを飲んだ時のときめき。
なんだかよくわかっていない未知の食べ物を口に入れる瞬間のドキドキ。
ミルクティーの香りとタピオカのつるつる食感、大きなせいろから噴き出す蒸気や、混雑した人通りに赤い門。今でも色褪せずよく覚えています。
その頃は種類もミルクティーとオレンジジュースくらいしかありませんでしたが、流行りや映えなんて関係なく、美味しいものは美味しいし、好きなものは好きでした。

私はもっと一つ一つ丁寧に味わっていきたいです。
そして流行りに関係なく自分が愛するものに囲まれて生きていきたい。
これって少数意見なのかなぁ…。

カモメくんは「それまで大切に作ってきたものが一過性のブームでもてはやされ、すぐに見向きもされなくなってその結果、ずっとやってきた人たちまで潰れてしまうことが嫌だ」と言っていました。
流行るとみんなが真似をするため、本質から外れたものや質の悪いものが出回ってしまうんですよね…。
それで業界全体のイメージが悪くなるのもつらいです。
敵が多ければ多いほど競争が激しくなり、目新しいものをどんどん出さなければ生き残れないなんて、ギスギスしていて嫌な世の中だなぁと思います。
良いものは掛け値なく良いのに。

流行りや映えは本当にその人の価値を上げるのでしょうか?
よく味わいもせず飲みこんで、あとからあとから要求するのがいいことでしょうか?
忘れられたものにはもう意味がないということでしょうか?

それよりも一人一人が審美眼を磨き、大切なものを見つけて守っていく方がよっぽど尊く価値のあることなのではないかと、私は思うのです。

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