おとめ座の乙女って誰よ？
星座にはそれぞれモチーフがありますが、乙女って何？と思ったことはありませんか？
乙女ってすごくざっくりした表現ですよね。誰なの？と。
実はこの乙女が誰なのかというのは国によってバラバラで、エジプトではオシリスの妻イシス、ギリシャではアストレイアやデーメーテールだと言われています。
イシスの話も面白くて好きなんですが、前回しし座の時にギリシャ神話のお話をしたので、今回もギリシャ神話のデーメーテールの娘のお話をしたいと思います。
乙女座の神話
デーメーテールは豊穣の女神様で、おとめ座の星座の形はデーメーテールが左手に麦の穂を携えた姿だと言われています。
そしてデーメーテールには一人の娘がおりまして、名前はペルセフォネーといいます。この名前を聞くと、あぁあの話ねと思われる方もいるかも。
このペルセフォネーちゃん、とても美人でした。
そしてある日、ペルセフォネーは冥界の王ハデスに連れ去られてしまいます。
娘が失踪してしまい、デーメーテールは気も狂わんばかり。
探し回ってやっと冥界にいると知り、全知全能の神でありペルセフォネーの父であるゼウスに連れ戻すように頼みます。
さすがに全知全能の神に頼まれてはハデスも従うしかなく、大人しくペルセフォネーを返してくれたのですが、どうしても妻にしたかったんでしょうね。
帰り際、冥界のザクロを彼女に手渡しました。
ペルセフォネーは冥界にきてから何も食べていなかったのでとても空腹で、耐え切れず4粒ほど食べてしまいました。
日本の神話でもそうなのですが、死者の国で食べ物を食べてしまうと、もう生きている者の国には帰れない。という決まりがあるんですね。
幸い12粒のうち4粒しか食べていなかったので、1年中全てというわけではありませんでしたが、1年のうちの３/１、つまり4か月の間は冥界でハデスの妻として生きなければならなくなってしまいました。
そして娘が地上を離れている間、悲しみで豊穣の女神デーメーテールは地上に恵みをもたらすのをやめ、それが冬という季節になったといわれています。
そしてハデスには愛人がいたり…ペルセフォネーには好きな人がいたり…とドロドロしているのですが、ご要望があればまたお話ししたいと思います。
ヒント：ミントとアネモネ
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