映画ライターへの第一歩?試写会に呼んでもらう方法

試写会のハガキが届きました。数年前まで、某メディアで映画評を担当させてもらっていたので、その頃のリストが生きていたのだと思います。

今回は、某メディアは廃刊になり、現在は執筆の場がないことを伝えようと思います。それで、ブログでよければ記事を書くので、これからもハガキを送ってもらえるか、相談してみます。

配給会社とパイプがつながっていることは、映画評の仕事をいただいたり、映画ライターとして活躍するためには、必須条件でしょう。雑誌などメディアが発行される前、公開される前に映画を観ておくには試写会に呼ばれて、作品を観ていることが不可欠です。また、映画に限らず音楽のライブもそうですが、多くの作品やステージを観ていることはライターとしての評価軸の一つでもあるといえるでしょう。

今回送っていただいたのは河瀬直美監督の新作『VISION』です。カンヌ国際映画祭での出会いがきっかけとなり、永瀬正敏とジュリエット・ビノシュのW主演が決定。奈良県の吉野で撮影が行われたとのこと。「神秘的な奈良の森の奥で生まれた、命と未来の物語」とのことで、少しファンタジー色のある作品かもしれません。

永瀬正敏、そして樹木希林とお孫さんである内田伽羅が出演した2015年の作品『あん』も試写会で観ましたが、味わい深い作品ではありましたが、個人的にはそんなにささるものがありませんでした。第68回カンヌ国際映画祭では「ある視点」部門の出品作に選ばれたとのこと。自分の視点がまだゆるいのか、新作『VISION』を拝見し、あらためて河瀬作品の本質に触れてみたいと思っています。

話は戻り、どうすれば映画評担当、あるいは映画ライターの道へのチケットともいうべき試写会のハガキのリストに載せて貰えるのか?ですが、一つには、映画担当の編集者に直談判し、まずは、一回でもいいから映画評を書かせて貰うことです。そして、編集部に届いた試写会のハガキをもって、発注のあった映画の試写会で作品を鑑賞し、原稿を書くことです。もちろん、これは、ライターとして雑誌やWEBメディアの発注をもらっていることが前提ですが。

ちなみに、試写会といっても、抽選で一般の人々に公開する試写会と関係者を対象とする試写会は全く違います。ここでいう試写会は本当に出版関係やメディア関係の人たちを中心としたもので、50人ほどのキャパの小さな試写室で行われるものです。売店もありませんし、CMもありません。また、映画の途中でトイレに立つ人もいません。業務上の設備なので当然ですが、なかなかシビアな空間です。

試写会場に着いたら、その作品の担当者さんが受け付けに立っていて、どの出版社、あるいはどの記者さんや映画ライターさんが足を運んでいるのかをチェックしています。大切なのは、そうした配給会社の担当者の方と名刺を交換すること、そして、映画に関する仕事に関わっていきたいという気持ちを伝えることです。配給会社の担当者さんも、そうしたライターさんとのつながりを大切にしているので歓迎されるはずです。可能性を感じていただけたら、試写会のハガキのリストに入れていただけるでしょう。

また、ブログに掲載するという条件でも、試写会に呼んでいただけるのかどうか?ですが、これは、個人的にもとても興味があるので、その結果もお伝えしたいと思います。

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