二次創作 「またいつか」一ノ瀬うるは×ラトナ・プティ



〜プティサイド〜

私の名前はラトナプティ。
理由があって一旦この町を離れなきゃ行けなくなっちゃった。
もうみんなには一時のお別れしてきた、今は電車を待ってる。
本当はみんな見送りに来たがってたんだけど私が
「泣いちゃうから大丈夫!笑」
って言って強がっちゃった。
本当は来て欲しかったけど、でも絶対に離れたくなくなっちゃうからこれでいいんだ!
…この駅、懐かしいなぁ。
私がちっちゃい時、あれいくつの時かな?多分5才とかそのくらいの時にここに引っ越してきて、もう13年か…意外と早いなぁ時間の流れって。

あ、そういえばこの線路挟んだ向こう側に公園あったな、今どうなってんだろ?

――――――――――――

うわぁ〜…雑草生い茂ってるじゃん。
まぁ最後にあの公園で遊んだの小学校3年生くらいの時だもんなぁ、流石に10年近く誰も遊んでなかったらこうもなるかぁ。
あ……うるはと初めて会ったのもこの公園か、

うるは、今何してんのかな、会いたいな…

~一ノ瀬サイド~

私の名前は一ノ瀬うるは
今日、友達のプティがどっか行っちゃうらしい。
引っ越す訳でもないけどこの町にいる訳でもないって言ってたけど理解力がないうちにそんな言い方されても詳しくはわからんかった、でもどっか遠いとこに行くんだろうなってのは何となくわかった。
さっきHRの時にクラスの大半の人からからお別れのプレゼント的なもの貰ってたけど、私は用意し忘れたから渡せなかった、プティに
「ごめん、うちなにもない」
って言ったら
「全然大丈夫!うちはうるはが生きてるだけでいい!」
って笑って言ってた。
もっと、なんかしてあげられなかったかなぁ…
会いに行こうかな…いや、でも見送りは大丈夫って言ってたしなぁ。

(ピコン)

ん?なんだろ

「ラトナプティからメッセージ」

「うるはへ
うるはー!駅の近くの公園覚えてるー?ほら!私たちが初めてあった公園!あそこね〜今草がぼーぼー伸びててやばい!爆笑
あの公園懐かしくない?うちとうるはが初めて会った場所もあそこだし、ちっちゃいころよく一緒に遊んだよね!あそこの砂場で『お城ー!』って言って砂の山作ったり、意味もなくずーーっとシーソー漕いでたりしたよね!爆笑 あれ楽しかったー!

…あのさ、うるは今なにしてる?
忙しいなら全然大丈夫なんだけど、忙しくないなら見送りに来てほしいな〜…なんて笑」

――――――――――――

(ピコン)

「一ノ瀬うるはからメッセージ」

「え、めっちゃ懐かしい。今そんな状態になってんだ。」
「見送り…ごめん、うちも行きたいけど今から塾なんだよね…ほんとにごめん…」

――――――――――――

(ピコン)

「ラトナプティからメッセージ」

「ううん!全然大丈夫!無理言ってごめんね!
塾頑張って! ていうか受験頑張って!」

――――――――――――

(ピコン)

「一ノ瀬うるはからメッセージ」

「うん、そっちも頑張って!」


これでよかったんかな多分、まぁ仕方ないかうちも塾あるし…

グッ

「痛っ!なんか踏んだ…」

ん?なにこれ?こんな指輪うち持ってたっけ?

「ねー!おかーさーん?この指輪誰のー?」

「何?どれ?……あぁそれあんたが小さい頃にぷてちちゃんと遊んだ時に貰ったやつでしょ。」

「あー、なるほど、そういえばそんなんあったな。」

あいつこんなもんうちにくれてたのか…なんかそんなこともあったな、

―――――――――――――――

「ねぇねぇうるはちゃん、きのうはごめんね。うるはちゃんがせっかくいっしょうけんめいお城作ってくれたのにこわしちゃって」

「んー?いや、気にしてないよ。」

「だからねプティ、うるはちゃんと仲直りしたくて…
はいこれ。」

「何これ〜?ゆびわ?」

「うん!プティとおんなじだよ!仲直りの証!あと、ずーーーーーっとともだちの証!」

「ずーーーーーっとともだちの証?」

「うん!ずーーーーーっとずーーーーーっとどんな時でも一緒にいようね!」

「うん!ありがとう!」

――――――――――――――

ずーーーーーっとどんな時でも一緒に……

私のバカ!!何プティのこと置いて塾行こうとしてんだ!!そんなことより大事なこと忘れてんじゃねーよ!
今から駅まで間に合うか?確かプティが乗る電車17時36分発だよな?…………チャリ飛ばせばギリか…
いや、行くしかねぇだろ!迷ってんな!

「ちょ、ごめん駅行ってくるわ!」

「は?あんた今日塾でしょ!」

「それよりも大切な用があるんだよ!」

間に合わせる!絶対に!



〜プティサイド〜

ふーーっ…少し寒くなってきたな。
うるは塾かぁ、まぁ仕方ないかぁ、受験生だもんなぁ
こっから一人か… ひとりか、 ひとり…かぁ、

「さみしいよ…うるは……」
やっぱり来てよ、強がってごめん、本当は来て欲しかったんだよ、

やばい、こんなとこで一人で号泣してるなんて恥ずかしい、早く泣き止まないと…


「プティーーーーーーーーーー!」


え?今うるはの声した? いやいやまさかね、うるは来れないって言ってたし、うるはの家から駅まで遠いから来れるわけn……

「プティ!来たよ!」

「うるふぁ!」

「え?え?なんで泣いてるの?そんなに寂しかったの? ごめんね!ごめんね!」

「ううん…!プティこそごめん…!強がって『大丈夫だ』って言っちゃって…」

「プティが謝ることなんてないよ!うちの方こそ謝らなきゃいけないのに!」

「うるはが謝ること?」

「覚えてる?昔プティがくれた指輪のこと、さっきLINEしたあと偶然あれをね見つけたの」

「え、うるはの汚部屋から?」

「だまらっしゃい。そんでね、これ誰のか母親に聞いて思い出した、プティが『ずっと友達の証』『ずっとどんな時でも一緒にいる』って言ってたこと。
そんな大事なこと忘れて自分のこと優先しようとした、本当にごめんねずっと一緒にいるって約束したのに一人にして…」

「ううん、全然大丈夫、ありがとう、ていうかそれ持っててくれたんだ」

「うん、まぁ、持ってたというか、見つかった…」

「うるは部屋汚いもんね!」

「は?うるせぇ!お前!なんだ?やんのか!?」

「あはぁー!ごめん!ごめん!」

【まもなく電車が到着致します】

「あ、」

「来ちゃったねプティ。」

「うん…」

「やっぱ、さみしい?」

「うん…」

「離れたくない?」

「………うん、」

「そっか…」

………………

「うるh」

「これあげる。」

「え?」

「うちのチョーカー、それ大事なものだから無くさないでよちゃんと戻ってきた時に返してね」

「え、でもうるはこれ…」

「これでさみしくないでしょ。笑」

「……………」

「プティなら大丈夫、本当に辛くてさみしくなったら連絡しておいで。いつでも待ってるから。」

「…うん、ありがとう」

「ほら!電車きたよ!行っておいで!」

「わっ!」

「じゃ!頑張って!」

「うるふぁ!」

「んー?」

「ありがとう!うち頑張って戻ってくるから!」

「んー!」

「じゃーね!」

「うーん、なんか『じゃーね』だとなんかあれだから
『またね』にしない?」

「え、そこ?」

「うん」

「あはぁ!最後までうるはらしいなぁ」

「そーいうの大事よ」

「わかった!またね!うるは!また会おうね!」

「うん!またね!」

【電車が発車します】


――――――――――――――――――――

う「行っちゃった…
まぁ塾の先生にはアホみたいに怒られるけどいっか」

プ「見えなくなったなぁ、てか最後までうるはだったなぁ…頑張るか、これから」

う「プティ」

プ「うるは」

うプ『またいつか』

                                                                            END

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